2024年11月24日( 日 )

壱番屋グループ、もつ鍋の前田屋で食中毒発生

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ
法人情報へ

 福岡市保健所は24日、「博多もつ鍋 前田屋 総本店」に対して、同日午後2時から25日午後2時までの、1日間の営業停止処分を下した。同店が提供した食事を原因とする、腸管出血性大腸菌O157による食中毒が発生したためで、食事をした男性1名、女性2名の計3名が下痢、腹痛、発熱などの症状に見舞われた(すでに全員回復している)。

 公表資料によると、原因食品として考えられているのは、今年8月14日(水)午後7時30分頃から提供されたもつ鍋、白せんまい刺、牛のすもつ、白米など。保健所は「前田屋 総本店」に対して、(1) 用途に応じた調理器具の使い分けを徹底すること、(2) 調理器具・食器等の洗浄・消毒を徹底すること、(3) 手洗いを専用の設備で行うことを指導している。

 前田屋 総本店を営業しているのは、(株)LFD JAPAN(博多区、以下LFD)。福岡市内で「前田屋 総本店」(博多駅東)のほか、「リバーサイド中洲店」(上川端町)、「大名店」、「博多店」(博多駅前)の4店舗を展開している。

 23年12月には、同社の全株式をカレーハウスCoCo壱番屋などで知られる、(株)壱番屋(愛知、東証プライム)が取得。以降、壱番屋グループとして前田屋4店舗の営業に取り組んできた。

 LFDは今回の食中毒の発生を受けて、「生のもつを調理するなかで、調理器具を介してほかの食品を汚染してしまった可能性が高く、保健所の指導に従い、調理器具などの洗浄・消毒、用途に応じた調理器具の使い分けを、これまで以上に徹底してまいります」としている。

 親会社の壱番屋も、調理器具の色分けによる交差汚染の防止など、LFDに対して指導を行っている。

【代源太朗】

関連記事