「終活の準備している」は約1割 北九州市が市民に意識調査
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北九州市はこのほど、「終活に関する調査について」の調査をまとめ公表した。その結果、「すでに準備している」は約1割程度にとどまっていたことが分かった。北九州市では、誰もが不安なく終活の取り組みを行うことができ、安心して暮らせるよう、これからの終活支援の在り方について、検討を行っているところだという。
調査は市政モニター96人を対象に実施。うち回答者は81人 回収率84.4%だった。調査によると、終活について、「知っている」、「(内容はあまり知らないが)言葉は聞いたことがある」と回答した人を合わせると8割を超え、「終活」の言葉の認知度が高いことがうかがえた。
終活に「関心がある」、「(まだ始めていないが)今後、準備を進めたい」と回答した人がそれぞれ約3割を占める一方、「すでに準備している」は約1割程度。関心があること・必要と思うことは、「家財整理・処分」「葬儀・納骨」「金融口座の整理」「相続」「携帯電話や医療・介護費の解約など」などとなった。
「すでに準備している」は60~70代が中心。「関心がある」という回答が最も多かったのは40代で、終活について「不安に思っている」という回答も最も多く、親の介護が視野に入る年代であることが影響しているようだ。
具体的な取り組み内容は、終活の最初の準備として取り掛かりやすい「エンディングノートへの記載・作成」が22.5%と最も多く、次いで「お墓の準備」10.8%、「相続の手続き(遺言書の作成など)」9.9%、「葬儀場の手配」9.0%となっていた。
終活準備で支援を受けたいものは、「家財整理・処分」「区役所等への各種届出」「生前の見守り・安否確認」「入院・施設入所時の身元保証」「終活に関する相談窓口などを通じた安心できる事業者の紹介」「電気・ガス・水道・携帯電話などの支払・解約」と多岐にわたっていた。
【田中直輝】
法人名
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