2024年11月24日( 日 )

こだわりの「みせる」米づくりで高品質・安全な九州産米を全国、そして海外へ

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(株)カネガエ

低温保存や衛生管理の設備を備える宝生倉庫(福岡県筑後市)
低温保存や衛生管理の設備を備える宝生倉庫(福岡県筑後市)

積極的な設備投資で安心・安全・味を見える化

 福岡県広川町で米殻集荷、加工および販売などを手がける(株)カネガエ。同社の特徴は米の品質に対するこだわり。その姿勢は、同社のコンセプト「お米で、みせる。」の実践といえる。

 2018年には食品衛生管理の国際基準HACCPを取得するなど、「生産管理の見える化」を推進。積極的な設備投資を行い、品質確保に努めている。筑後市の施設では食品衛生管理をワンストップで行うことのできる体制を確立。安心・安全な九州産米を全国各地へ提供している。

 また、業界で初めて味覚センサーを導入。数値に基づく食味分析によって、年間通して品質を一定に保つブレンド米の生産や、米の特色を独自の品質基準で評価する「味の見える化」にも取り組んでいる。

九州産米を海外へ 目指すは「食の総合商社」

(株)カネガエ 鐘ヶ江貴光代表
鐘ヶ江貴光代表

    「ネットを通じて消費者へ直接配送するシステムは生き残るための最低条件」と語るのは代表取締役社長の鐘ヶ江貴光氏。そこで誕生したサービスが「九州ライスストレージ」だ。同社の充実した設備・培ったノウハウを活用し、新鮮な米を「必要なときに、必要な分だけ」各家庭へと配送する「チャージ式のお米通販サービス」だ。これらで得た知見を基に事業の多角化も進めている。

 24年1月にはベトナムへ向け初の海外輸出を実施。HACCP取得後から準備を進めていた海外進出の第一歩を踏み出した。円安や日本食ブームを追い風に東南アジアや北米を中心に販路を拡大する予定だ。

 米への多面的なアプローチで事業を拡充させ、「食の総合商社」を目指す同社。今後も九州産米の可能性を私たちに「みせる」ことだろう。


<COMPANY INFORMATION>
代 表:鐘ヶ江貴光
所在地:福岡県八女郡広川町大字日吉1227
設 立:1993年5月
資本金:1,000万円
TEL:0943-32-1415
URL:https://kanegae.net

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