2024年10月08日( 火 )

桜島学校新築工事、入札不調に

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 鹿児島市は7日、計画している「桜島学校新築本体その他工事(1・2工区)」、ならびに「桜島学校新築本体その他工事(3・4工区)」が入札不調となったことを公表した。どちらも入札参加者の入札金額が市の予定価格を上回っていたため(予定価格は落札決定後に公表予定)。

 桜島学校の新築工事(工事場所:桜島横山町)に関しては、当初工区ごとの入札が予定されていたが、1工区は入札金額が予定価格を上回り、2工区は入札参加者がいなかったため不調となった。これを受け、3工区と4工区は入札を中止していた。

 その後、今回の1・2工区(4社JV)、3・4工区(2社JV)で再公告され、今月4日に入札が行われたが、前述の通り予定価格超過のため、不調に終わった。桜島学校は2026年4月の開校を目指しているが、度重なる入札不調の影響が懸念される。

■1・2工区工事概要
[校舎(公民館併設)]
RC造一部S造・木造の2階建、延床面積5,847.65m2
[校舎(給食室・児童クラブ併設)]
RC造一部S造・木造の2階建、延床面積1,357.68m2
[完成期限]
2026年2月13日

■3・4工区工事概要
[屋内プール]
RC造一部S造の2階建、延床面積1,601.35m2
[屋内運動場]
RC造一部S造の2階建、延床面積1,443.68m2
[完成期限]
2026年2月13日

 建設業界では人手不足から労務単価が高騰し、資材価格も高止まりを続けている。鹿児島市に限らず、近年地方自治体が提示する予定価格と建設業者が想定する適正価格との間に、大きな乖離が生じている。

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【代源太朗】

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