2024年11月25日( 月 )

66年ぶりの中台首脳会談、地元マスコミの論調分かれる

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tv 中国の習近平国家主席と、台湾の馬英九総統が11月7日、シンガポールで首脳会談を行った。首脳会談は、1949年の中台分断後、初となる。

 習主席は会談で、「両岸の66年間の対峙は同胞を分断し、多くの家族に痛みをもたらしてきた、我々は、歴史の悲劇を繰り返さず、両岸関係で得た平和と発展の成果を失ってはいけない。2人が会うことは歴史の1ページを開き、歴史に刻まれる。馬英九さんとの関係積み重ねがあったからこそ、両岸双方は歴史的な一歩を踏み出せる。我々は1つの『家族』であり、両岸関係が正しい方向に発展し続けることを希望する」と述べた。一方、馬総統は「両岸関係は、現在が最も平和で安定的な段階にある。両岸の対立を交流に変えていく。指導者の対話状態化に向けた第一歩だ」と話した。

 両首脳は、階級を呼び合えば、角が立ち、国民を刺激するとの判断からか、会談では「習近平先生」「馬英九先生」と、敬称部分を「さん」にあたる「先生(シエンシェン)」と呼び合った。中台(中国では「両岸」と表現)の関係改善が地域の平和発展に繋がると強調し、「1つの中国」を認める見解を、交流の基礎として確認した。

 中国メディアは、中国中央テレビなどが「歓迎ムード」で報じた。台湾では、三立テレビなど親大陸の局は歓迎ムードで報じたが、民視など独立派の局は、独立派の野党・民進党議員の会談への反対意見や、市民の抗議デモを報じるなど、メディアの論調は分かれている。台北市内では、「売国奴」などと書かれた馬英九氏の写真を持ち、後進するデモ行進が激化している。

【杉本 尚丈】

 

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