2024年10月16日( 水 )

ガザでは5分後、何が起こるかわからない

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 映画の配給・宣伝・制作を手がけるユナイテッドピープル(株)(福岡県糸島市、関根健次代表)からのニュースレター「ユナイテッドピープル通信」の一部を抜粋して紹介する。

 こんにちは。ユナイテッドピープル代表の関根です。

 ガザ出身医師でパレスチナ人として初めてイスラエルの病院で勤務したイゼルディン・アブラエーシュ博士の来日ツアーを終えました。反響は凄まじく、本人も今回の旅が過去3回の旅とは比べ物にならない反応が得られたと手応えと、希望を感じて日本を後にしました。

「種まきは終わった。次は実のなる果実を育てよう。」

 来日中、何度も口にしていたことは、即時停戦です。今も、命を奪われ続けている現地において、あらゆる支援が必要ですが、攻撃を止めねばなりません。

 10月3日から8日の滞在中の6日の早朝、彼のガザで建てた家が攻撃され、甥っ子さんが救急搬送されてしまう悲しい出来事がありました。その朝、J-WAVE ACROSS THE SKY生放送でその気持を語りました。
https://x.com/acrossthesky813/status/1843936369808437349

 講演で、「ガザでは5分後、何が起こるかわからない」と口にしていましたが、ガザは生き抜く確率よりも死が近い。しかし、生きている人たちがいる限り、そこには希望がある。なぜならば、彼らを救えるからだとも力強く語りました。

 10月4日に『私は憎まない』の初日を迎え、劇場は満席。半数が涙していたでしょうか。終了後割れんばかりの拍手。サイン会には大行列で、著書が即時完売でした。翌日も同様です。
(映画HP https://unitedpeople.jp/ishall/

 最終上映トークイベントとなった7日は、2度のスタンディングオベーションが起きました。主催者ながら、こんなに感動したイベントはほかにありません。司会しながら涙を堪えられない瞬間もありました。

 昨年10月7日以後、50人以上の親族を殺されてもなお、憎しみを拒絶し、怒りをポジティブな変化をもたらすために利用し、訴えるアブラエーシュ博士には魂を揺さぶられ続けました。

 「使命感をもって今日ここに立っています。私たちが暮らすこの世界というのは、私たちがこの世界について学び、共につながり、行動を起こしていかなければいけません。そして私たちというとき、それは皆さん1人ひとりも含まれます。私たちが暮らしているのは私たちの世界なのです。そのために行動が必要だし、声を上げていくことが必要です。私たちは道義的、倫理的な責任を背負っています。1人ひとりの力が必要なのです。」

 10月7日の映画『私は憎まない』特別上映会&トークイベントのアーカイブ映像を期間限定で販売します。1チケット300円の寄付つきですのでガザ支援にもつながります。アブラエーシュ博士による渾身のスピーチをどうぞ聞いてください。

【アーカイブ販売】映画『私は憎まない』特別上映会&トークイベント(10/7)
※トーク部分のみ https://peatix.com/event/4163648/view

<テレビ放送のお知らせ>
映画『私は憎まない』アブラエーシュ博士。受けたテレビ取材のうち、残りの2つの放送日程が決定しましたのでお知らせします。

10月13日(日)8時00分~ TBS「サンデーモーニング」
10月15日(火)22時00分~ NHKBS「国際報道2024」

<ガザ関連ニュース>
ガザ・現地パートナー団体AEIのスタッフ:7名が死傷しました
日本国際ボランティアセンター
https://www.ngo-jvc.net/activity/report/20241010_gaza.html

 JVCは、亡くなったスタッフの方々への追悼の意を示すとともに、一般市民および医療従事者や支援関係者を対象とした攻撃を改めて強く非難します。

「国連調査団、ガザの医療システム破壊でイスラエルを「絶滅」罪で非難」
https://reuters.com/world/middle-east/un-inquiry-accuses-israel-crime-extermination-destruction-gaza-health-system-2024-10-10/

 調査委員会は木曜日、イスラエルがガザ戦争でガザ地区の医療システムを破壊する政策を一貫して実施していたことを発見したと発表。戦争犯罪および人道に対する罪である「絶滅」に相当。

【画像で見る】 ガザ地区の1年 戦争で生活が激変 - BBCニュース
https://www.bbc.com/japanese/articles/ckgnl1xry98o

 これまでに4万2,000人近くのパレスチナ人が同地区で殺害されている。この戦争を通じて、ガザに住む人たちの暮らしがいかに激変したかを、写真や地図などで見ていく。

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