中国・新エネ車メーカー従業員、103万人不足(前)
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中国自動車流通協会乗用車市場情報連席分会が9月9日に発表した全国乗用車市場分析によると、今年8月の中国新エネルギー乗用車市場は小売が前年同期比43.2%増、前月比17.0%増の102万7,000台に達した。
8月の新エネ乗用車の生産は前年比32.6%増、前月比12.7%増の105万1,000台、新エネ乗用車の輸出は同23.7%増、前月比7.6%増の9万9,000台だった。また、8月の新エネ乗用車の国内小売市場浸透率は53.9%となり、前年同期の37.3%から16.6ポイント上昇した。
同分会の分析によると、新エネ車市場のエネルギー構造が変化し、市場浸透率が2カ月続けて50%を突破したのにともない、自動車市場全体の季節変動と従来のガソリン車の季節変動が徐々に分化し、8月は新エネ車市場の勢いが続いた。新エネ車は強い勢いが続くことが見込まれるため、人材不足問題は深刻だ。
新エネ車メーカーの求人ピーク到来
中国の電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)の河南省鄭州市にある鄭州拠点でこのほど、2024年の第2回大規模求人がスタートした。募集要項によると、今回は4,000人の募集で、給与は月収ベースで5,000~9,000元(1元は約20.4円)。そのうち生産現場のオペレーターが最も人手不足で、仕事の内容には補助的な設備を使った簡単な製品組み立てが含まれる。給与については、一般の現場オペレーターは約7,000元、フォークリフトや仕上げ工など一定の技術的要求のあるポジションは最高で1万元を超える。人民日報海外版が伝えた。
首都経済貿易大学労働経済学院の張成剛准教授は、「比亜迪のこのたびの求人は規模が大きく、一般作業員の給与は鄭州ではトップクラスで、これほどの給与水準ならたくさんの労働者が集まるだろう」と述べた。
求人サイトの智聯招聘のプラットフォームのデータを見ると、今年1~7月には、同プラットフォームの一般作業員・技術者の平均給与が6,887元だった。全体としていえるのは、新エネルギー自動車産業の一般作業員の賃金・待遇はもう少し高いだろうということだ。
急速に発展する新エネ車産業が大量の雇用を生み出している。工業・情報化部(省)の発表した「製造業人材発展計画ガイド」によると、省エネと新エネ車の分野で2015年の人材規模は17万人だったが、25年は120万人に拡大して103万人が不足するという。智聯招聘プラットフォームのデータでは、今年1~7月の新エネ車産業では、一般作業員・技術者の求人が前年同期比91.2%増加して全体の38.2%を占めた。
(つづく)
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