直木賞作家・東山彰良さんサイン会~福岡市で開催
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小説「流(りゅう)」で、直木賞を受賞した作家の東山彰良さんが10月31日、福岡市中央区の百貨店でサイン会を行った。会場には、作品を購入したファンが行列を作った。
東山さんは中国人の両親のもとで台湾に生まれ、5歳まで台北市で過ごした後、福岡で育つ。西南学院大学経済学部から、西南学院大学大学院修士課程を修了後、福岡県警で、中国人容疑者の通訳を務めていた経験を持つ。現在は、非常勤講師として、複数の大学で中国語を教えている。作家としての活動は2002年からスタートし、2009年「路傍」で大薮春彦賞、2014年「ブラックライダー」で日本推理作家協会賞を受賞と着実に実力をつけてきた。そして、今年7月に「流」で直木賞を受賞、出生地である台湾でも大々的に報じられるなど、日台で注目を集めた。
戦争に翻弄される一家を描いた作品「流」の舞台は1970年代から80年代にかけての台湾・台北市で、中国大陸へ向かうストーリーが描かれている。お笑いタレントの又吉直樹氏が芥川賞と受賞したのとタイミングが同じだったこともあり、様々なメディアからの注目もあったが、東山氏の作品は、「20年に一度の傑作」と称賛を集めている。
サイン会で東山さんは「集まっていただいた方々に感謝している。自分の読み方で読んでいただきたい」と話した。東山さんは、今月、母校・西南学院大学で講演を行うなど、今後も引っ張りだこになりそうだ。
【杉本 尚丈】
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