ホンダが中国で初のEV専用工場を開業
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新工場は武漢市に設け、生産能力は年約12万台で、
投資額は約841億円ホンダは中国湖北省武漢市に同社初となる電気自動車(EV)専用工場を新設した。生産能力は年約12万台で投資額は約40億元(約841億円)。中国市場では新エネルギー車(NEV)の需要が拡大し、地場の完成車メーカーが攻勢を強めている。専用工場で競争力のあるEVを生産し反転につなげる、まずは9月下旬に発売した新型EV「LINGXI L」を生産する。
ホンダの中国の新車販売は苦戦している。24年9月の販売台数は前年同月比42.9%減で8カ月連続で前年割れが続く。既存2工場の閉鎖・休止を決める一方で新工場を稼働し電動車シフトを加速する。
ホンダの発表によると、新工場は東風ホンダ(武漢市)に設けた。従業員は約800人。完成車一貫生産が可能な高効率・スマート工場として、プレス、溶接、塗装、組み立て、完成車検査などの工程を有し、組み立て工程などを中心に業界トップ水準の自動化率を目指す。また、カーボンニュートラル実現に向けたソーラー発電などの再生可能エネルギー活用に加え、再生水循環利用などによる資源節約、大気汚染をもたらす主要な原因物質であるVOCの削減など、サステナブルな取り組みも積極的に進めて行く。立体倉庫の導入や部品搬送の自動化によりプレス工程で「物流要員ゼロ」も実現した。
ホンダは中国で2022年に発表したEV「e‥N(イーエヌ)」シリーズに、24年4月発表の次世代EV「燁(イエ)」シリーズを合わせて27年までに同国で10車種のEVを投入予定。35年までにEV販売比率100%を目指している。
同日開いた開所式には、ホンダの三部敏宏社長や東風汽車集団の楊青董事長が参加した。三部氏は「ホンダはこの新工場を順調かつ安定的に運営し、中国のお客様へ高品質なEVを提供する」とコメントした。
日系自動車は、中国市場で急速に進むEVシフトに出遅れた。ホンダは挽回を目指し、中国国有自動車大手の広州汽車集団との合弁「広汽ホンダ」でも年内にEV専用工場を稼働させる計画だ。
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