台湾の若手リーダーが率いる産官学連携団が日本訪問、公式交流を実施
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台湾の産官学連携団が(一社)九州台湾商会の招待を受け来日し、公式交流を実施している。熊本県庁および熊本市役所を訪問し、県農林水産部兼商工労働部食のみやこ推進局局長と知事公室課長、市経済観光局局長と面会を行った。
先週末には研究開発の成果と台湾の特色ある物産を携えて、16~17日に熊本県菊陽町で開催された「菊陽町×台湾 ~スポーツ・美食フェスタ~」(主催:熊本銀行、九州台湾商会)に参加した。開幕式には坂本俊宏熊本銀行取締役頭取、吉本孝寿菊陽町長、後藤一喜菊陽町商工会長、孫正強御テイ(やまかんむりに頂)国際董事長、頼玉汝九州台湾商会名誉会長、大倉仲洋同会長などが出席した。
連携団によると、台湾の青年リーダーである鐘元駿氏、戴家銘氏、賴建宏氏の尽力により、日本市場を視野に入れた台湾の企業(台日産業物産交流団)および産官学機関が参加している。経済部技術処、工業技術研究院、台東大学が開発した台湾先住民の香料、高雄市農業局の山茶(原生の古木から採れる茶)や特色ある菓子、高雄市農業局と睿峯経営管理顧問有限公司の協力による中国雲南省・ミャンマーのスパイス、彰化市農業局の風味豊かな茶などを日本で展示し、台湾の多彩な物産を紹介した。
交流団の団長は長城料理実業の鐘氏。同社は日本市場に向けて新ブランド「豊台苑」を立ち上げており、台湾の豊かな風味と高品質の物産を基盤に、日本国内の工場で生産し、日本の消費者に本格的な台湾料理を提供している。「台式紅焼燉黒毛和牛(台湾風黒毛和牛の醤油煮込み)」や「台式炸醤(台湾風ザージャー)」など、日本市場向けに台湾料理を展開し、内外で14の賞を受賞している。
今回の訪問には、長城料理実業に加え、睦里(台湾式総合菓子ギフトボックスの「宅点心」)、阡郁(乾燥あえ面、蜂蜜、ピーナツバターの「春拌面」)、 安心生物科技 (チーズスティックの「原味千尋」)、大匠文創整合行銷(阿里山茶、梅肉、ドライフルーツ)、彤旺食品(台湾式茶梅菓子)、心詠創意設計(デジタル実験と地方創生支援の「HeartTalk Design Lab」)など、さまざまな企業が参加し、台湾の風味豊かな商品を日本で紹介した。とくに、台湾の牛肉面や拌面、特徴的な高山茶、茶梅、フルーツドライフルーツなどは、「台湾の食彩、風味物語」という今回の展示テーマに沿ったものであり、台湾の新たな風味の物語が日本で始まることへの期待を寄せた。
連携団はまた、熊本県および熊本市との交流を象徴的なものとするため、台湾の伝統的な先住民の衣装と台湾特有の香料を贈呈し、台湾の特有な香りを熊本で広げることを期待している。高雄市農業局から預かった山茶やドライフルーツを使った洋菓子も贈り、今後、グルメや物産に関する交流が進展することも願っている。
また、彰化商業会などの地方組織とともに、2025年に彰化市で開催される台湾デザイン展への友好訪問への招待状を熊本県に送った。熊本の有名なマスコットキャラクターとのライセンス協力も推進できればと考えているという。
【茅野雅弘】
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