社員・職員が自ら想いを語る「伝える力」の向上が成長の原動力に

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(株)スエナガ

動画コンテストを開催

 (株)スエナガは、2024年11月3日に「大きな福祉のまちづくり 第2回動画コンテスト」を開催した。対象は学生(高校生、専門学生、大学生)で、全国から383人、162チームが参加。当日は九州産業大学の会場に事前選考された10組の学生たちが、「障がいがあるってどういうこと?」「私たちにできることってなんだろう?」など、障がいについて自ら学び考えた、小学生低学年向けの動画(1分間)を発表した。会場となった九州産業大学の教室には約350人の関係者が集まるなど、大きな盛り上がりを見せた。

動画コンテストの様子
動画コンテストの様子

 なお、発表される内容が小学生に福祉の大切さを伝える内容であるため、コンテストの入賞作品は、福岡市教育委員会が学校の授業や家庭学習で使える動画を配信している「福岡TSUNAGARU Cloud」において、小学生向けの動画教材として掲載されることとなっている。

「語り部」活動も

 同社は福岡市の西部を中心に10カ所の障がい者グループホーム「YOKATOKO」を建設、自社運営を行っている企業だ。そのグループホームの特徴は、建物仕様やサービス内容の質の高さだけでなく、同社社員や施設の職員たちが入居者やその親の気持ちにも寄り添うものであることだ。しかし、その事実を幅広く認知させ、事業拡大につなげるのはなかなか難しいという課題もある。

 そこで、同社ではグループホームの内覧会など各種イベントなどにおいて、取り組みをわかりやすく伝えるための工夫を行っており、動画コンテストはその工夫の1つに位置づけられる。そして、各イベントのなかの1コンテンツとして今、とくに重きが置かれているのが「語り部」の活動だ。これは、社員やグループホーム職員が彼らの経験や想いを自ら語ることで、グループホームのサービス内容や入居者の暮らしぶりについて、障がい者の親族はもちろん、土地所有者や関係する事業者、そして地域の人々に訴えかけるものである。

 障がい者グループホームの新設計画には地域の理解が欠かせないが、このような活動により新規の施設開設がスムーズに行えるようになったという。また、こうした取り組みは、社員・職員のスキルやモチベーションを高めるなど人材育成にも貢献している。つまり、「伝える力」の向上が、スエナガの事業の成長を支える原動力の1つとなっているのだ。

【田中直輝】


<COMPANY INFORMATION>
(株)スエナガ

代 表:出口洋一
所在地:福岡市城南区堤1-13-30
設 立:2014年7月
資本金:3,700万円
TEL:092-874-4545
URL:https://sda-suenaga.co.jp

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