東京で別次元の話(2):ワンビルの4倍の敷地にビルが建つ

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 東京駅のすぐそば、北東に位置する場所に、敷地面積3万1,400m2の不動産がある。大きなビル5棟を解体して更地にしている(現在も解体中)。工事現場の住所は千代田区大手町2-8-1と中央区八重洲1-2-1で、2つの区をまたぐほどの広さだ。

 開発名は「大手町2丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業」。着工は2017年4月で、完了は28年5月(予定)。11年間にもおよぶ事業を遂行できる企業は三菱地所しかない。このプロジェクトの触れ込みは平面敷地が「アジア1」の広さということだ。

大手町2丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業

 計画案ではA棟(延床面積約14万m2)、B棟(同約55万m2)、C棟(同約2万m2)、D棟(同約3万m2)となっており、最大のB棟は地下4階、地上62階、高さ385m。4棟を合わせた総延べ面積は74万5,680m2にもおよぶ。施工業者は戸田建設、清水建設、三井住友建設。

ワンビルの外観
ワンビルの外観

    先日、福岡市の天神に「ONE FUKUOKA BLDG.(ワンビル)」が竣工した。敷地面積約8,600m2、延床面積約14万7,000m2となっており、今回の東京のプロジェクトはワンビルと比較して敷地面積が約4倍、延べ面積は約5倍というとてつもない広さだ。ちなみに敷地面積3万1,400m2は当社のある博多区中洲中島町の5分の3におよぶ。そこに2棟のビルが建つ。

 広さを縦100m×横314mと想定して歩いてみたところ、縦が150歩、横が450歩であった。

【児玉直】

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