アルカディア倒産の波紋~コロナ禍を乗り切った同業他社は「ただただ残念」とコメント

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 アルカディアの元社長が雇用調整助成金(雇調金)の不正受給容疑で逮捕された際「従業員を守るために仕方なかったのではないか」と擁護する経営者もいた。コロナ禍で辛酸をなめた気持ちは痛いほど分かるというのだ。しかし、不正発覚により持ちこたえられなかった。

 ブライダル業界の某社代表に本件についてコメントを求めたところ、「ただただ残念」と言うだけで、多くを語らない。某社はアルカディア同様、コロナ禍に多額の赤字計上を余儀なくされた。しかし、コスト削減と同時にさまざまな新サービス・商品を生み出して乗り切り、現在ではV字回復をはたして成長の波にのっている。

 今となってはアルカディアの元社長が不正に手を染めたときの心境をうかがい知ることはできないが、従業員に負の歴史を負わせたという点においても代償は大きなものとなった。

【鹿島譲二】

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