アンサーHD、リログループと資本業務提携へ

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 10日、不動産事業を手がける(株)アンサーホールディングス(本社:北九州市小倉北区、三谷俊介代表。以下、アンサーHD)は、(株)リログループ(本社:東京都新宿区、中村謙一代表)との間で資本業務提携契約を締結したことを発表した。これにともない、リログループがアンサーHDの発行済み普通株式のうち14万株(議決権割合20.00%)を取得する予定だ。

 アンサーHDは、北九州市を中心に売買再販、賃貸管理、リフォーム事業を柱とする「総合不動産業」を展開し、都市部から地方への移住促進や海外居住者向けの住宅あっせん事業にも力を入れている。一方、リログループは「グローバル・リロケーションカンパニーNo.1」を掲げ、借上社宅管理や不動産賃貸管理事業を手がける。同社は福岡県内においても(株)ルームや(株)駅前不動産ホールディングスなどを傘下にもち、地域に根差した展開を進めている。

 アンサーHDは今回の提携により、両社は不動産賃貸仲介・管理、売買仲介事業における人材交流を通じた業務連携の強化を図るほか、不動産および生活関連サービス分野での協業を推進する。リログループの持つ全国規模のネットワークと、アンサーHDの地域密着型の不動産事業の融合により、相乗効果の創出が期待されるとしている。

 資本提携の詳細として、リログループはアンサーホールディングスの代表取締役社長・三谷俊介氏が保有する同社普通株式68万5,000株のうち、14万株を3月12日付で取得する予定。これにより、三谷氏の持株比率は97.86%から77.86%に低下するが、依然として筆頭株主の立場を維持する。

 一方のリログループは、22年3月期から24年3月期にかけて売上収益を1,131億円から1,325億円へ拡大させるなど、事業成長を続けてきた。一方で、24年3月期には、当期損失として278億円の赤字を計上しており、今回の提携が事業の安定化に寄与するかが注目される。

【寺村朋輝】

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