14日、農林水産省はスーパー大手、(株)丸久(山口県防府市)に対して、生鮮豚肉の原産地表示を偽装して販売したとして、食品表示法に基づき表示の是正と再発防止策の実施を指示した。
同省が2024年12月18日~25年2月27日にかけて、丸久が運営する「アルク八幡西店」(北九州市八幡西区)に立入検査を実施したところ、販売された生鮮豚肉に不適正な原産地表示があることを確認した。
同省によると、同店は24年9月16日~11月23日の間、カナダ産豚肉を「国産豚肩ロースしゃぶしゃぶ」と表示して303パック(53.6kg)を販売。また、「国産豚バラうす切り」「国産豚バラしゃぶしゃぶ」「国産豚こま切れ」の3商品でも、国産とカナダ産の豚肉を混合しているにもかかわらず「国産」とだけ表示し、計1,182パック(71.4kg)を消費者に販売していた。
同省は丸久に対し、速やかな表示の是正を求めるとともに、原因の徹底究明、分析、再発防止策を策定することなどを指示した。
丸久は山口県を中心にスーパー事業を展開し、中央フード、サンマート、マルキュウ、アルクなどを店舗展開し、福岡県内では北九州でアルクを4店舗運営している。
親会社は(株)マルミヤストアや(株)マルキョウを傘下にもつ(株)リテールパートナーズ(山口県防府市)。
【寺村朋輝】
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