北九州市は24日、北九州空港の航空貨物取扱量が2024年度に3万6,603t(国内:2万6,168t、国際:1万435t)と過去最高を更新したと発表した。近年、国内貨物は16年度に6,044tだったものの、20~23年度は2,000t前後で推移していたが、大幅に伸びた。ヤマトグループ・JALグループが24年4月から国内航空貨物定期便を新規に就航させ、その後も増便(同10月以降は成田・沖縄・羽田・新千歳路線の計4往復8便)させたことが、貨物量の大幅増加につながった。
24時間運用可能な北九州空港には、九州・西中国地域に集積する半導体、電子機器、産業機械、自動車部品などの貨物需要を取り込むことが期待されている。服部誠太郎福岡県知事は、「今後、令和9年度に滑走路が3,000mに延長されることを見据え、新たな路線誘致や貨物取扱量の増加に向けた取り組みを進め、北九州空港を貨物拠点空港としてさらに発展させたい」と意欲を示す。
北九州港のフェリー貨物取扱量も24年度に5,292万tと過去最高を更新した。同港では以前からフェリー事業者による船舶の大型化や新規航路の就航(東京九州フェリーの新規就航)がなされており、加えて、物流の2024年問題への対応として、陸上輸送から海上輸送へのモーダルシフトが加速したことが寄与した。
【茅野雅弘】
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