九電工、25年3月期決算は増収増益 「(株)クラフティア」へ商号変更を発表

 28日、(株)九電工(本社:福岡市南区、石橋和幸代表)は2025年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は4,739億5,400万円(前期比1.0%増)、営業利益は413億8,800万円(同8.9%増)、経常利益は444億3,400万円(同4.9%増)、当期純利益は288億8,300万円(同3.1%増)で、増収増益となった。

 決算要因としては、都市再開発や半導体工場、物流施設などの設備投資需要の継続に支えられたことに加え、大型案件の進捗による売上高の増加、工事利益率の向上が寄与した。とりわけ設備工事業の利益は堅調に推移し、前年同期比9.5%増となった。一方で、施工力不足や人件費高騰への対応も課題となった。

 来期(26年3月期)の業績予想については、売上高は4,900億円(前期比3.4%増)、営業利益は445億円(同7.5%増)、経常利益は475億円(同6.9%増)、当期純利益は320億円(同10.8%増)で、引き続き増収増益を予想している。

商号変更「(株)クラフティア」へ

 なお、九電工は10月1日付で商号を「(株)クラフティア(英文:KRAFTIA CORPORATION)」へ変更することを発表した。商号変更の理由としては、事業領域の多様化とエリア拡大を背景に、企業イメージの刷新と将来のビジネス展開の可能性拡大を目指すためとしている。6月下旬開催予定の第97期定時株主総会において正式決定される。

【寺村朋輝】

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