かどや製油と竹本油脂、ごま油価格談合で排除措置命令 かどやに2,198万円の課徴金
2025年5月15日 15:30
14日、公正取引委員会は、ごま油および食品ごまの製造販売業者に対し、独占禁止法違反を理由に排除措置命令と課徴金納付命令を出した。対象となったのは、(株)かどや製油(本社:東京都品川区、 北川淳一代表)および(株)竹本油脂(本社:愛知県蒲郡市、竹本元泰代表)で、両社は複数の取引先に対して価格引き上げに関する協議を行い、実質的に競争を制限していたとされる。
発表によると、ヱスビー食品、丸美屋食品工業、フンドーキン醤油の各社向けに販売されるごま油や食品ごまについて、2023年初頭以降、両社の営業担当者が面談や電話を通じて価格引き上げの情報交換を実施し、共通の引き上げ方針で合意した。たとえばヱスビー食品向けには、遅くとも23年6月20日までに価格引き上げに合意。丸美屋食品工業向けには同年6月9日までに合意が成立した。
さらに、フンドーキン醤油に対しては、22年10月に行われた会合で、ごま原料の高騰などを理由に価格引き上げの必要性と協調実施の方針を共有し、その後、23年4月24日までに実際の引き上げに合意していた。食品ごまについても、同年9月12日までに共同で引き上げる方針を定め、実行していた。
加えて、(株)かどや製油に対しては、課徴金2,198万円の納付が命じられた。支払期限は12月15日とされている。なお、(株)竹本油脂については課徴金減免制度の申請を行っていたが、算出額が100万円未満のため課徴金納付命令の対象外とされた。
【寺村朋輝】
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