ピエトロ、25年3月期決算 増収減益 店舗は好調も商品事業は苦戦

 15日、(株)ピエトロ(本社:福岡市中央区、高橋泰行代表)は2025年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は111億3,500万円(前期比10.3%増)、営業利益は1億7,700万円(同18.9%減)、経常利益は1億6,000万円(同20.5%減)、当期純利益は5,700万円(同47.3%減)となった。

 商品事業は、ドレッシングやパスタソースの販売が堅調に推移し、売上高は前期比10.0%増の66億7,400万円を記録した。だが野菜価格の高騰などにより売上構成の変化にともなう粗利率の低下や、販促費・物流費の増加が利益を圧迫。セグメント利益は15億6,100万円(同5.7%減)となり、減益を余儀なくされた。

 一方、店舗事業は、2024年に3店舗を新規出店し、施策強化やメニュー改定を通じて既存店・新店ともに好調に推移。売上高は42億9,500万円(同11.3%増)、セグメント利益は1億円(同301.6%増)となり、大幅な増益となった。とくに、セルフオーダーシステムの導入や価格改定による原価率改善が奏功した。

 特別損失として、直販店舗の減損損失5,200万円、店舗閉鎖損失2,000万円を計上。さらに、清算済みの海外子会社にともなう繰延税金資産の取り崩しとして、法人税等調整額7,000万円を計上した。

 来期(26年3月期)の業績見通しについては、売上高117億8,600万円(5.8%増)、営業利益3億5,000万円(97.5%増)、経常利益2億円(24.7%増)、当期純利益6,000万円(3.8%増)を見込んでいる

【寺村朋輝】

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