力の源ホールディングス、25年3月期決算　増収減益　国内店舗は堅調に推移

　15日、（株）力の源ホールディングス（本社：福岡市中央区、山根智之代表）は25年3月期の連結決算を発表した。それによると、売上高は341億6,600万円（前期比7.5％増）、営業利益は28億900万円（同14.8％減）、経常利益は28億4,100万円（同18.5％減）、当期純利益は17億5,800万円（同19.6％減）で、増収減益となった。

　決算要因としては、国内外の店舗展開を主軸とした外食事業の拡大にともない、全体として売上は堅調に伸びたものの、インフレの影響による原材料費や人件費、エネルギーコストの上昇が利益を圧迫した。とくに海外においては、リモートワーク定着などによる人流減少に加え、工事遅延などにより新規出店が遅れた。

　セグメント別では、国内店舗運営事業の売上高は155億5,600万円（前期比11.3％増）、営業利益は15億4,700万円（同9.3％増）と堅調に推移。既存店の売上増、シーズナル商品の投入、メディア露出などが寄与した。一方、海外店舗運営事業は売上高146億9,000万円（同2.6％増）、営業利益11億2,400万円（同37.1％減）と苦戦。原材料高騰や主要国での消費マインドの低下が影響した。商品販売事業は、新商品導入やEC定期便制度の開始により、売上高39億1,900万円（同12.9％増）、営業利益5億1,300万円（同11.6％増）と順調に拡大した。

　来期（26年3月期）の業績予想については、売上高は372億8,700万円（前期比9.1％増）、営業利益は31億6,900万円（同12.7％増）、経常利益は32億6,200万円（同14.8％増）、当期純利益は21億8,700万円（同24.4％増）で、増収増益を予想している。

【寺村朋輝】