ランサムウェア被害のトキハ、顧客・取引先など最大約45万件情報流出か

 (株)トキハおよび(株)トキハインダストリーは23日、3月30日に発生したランサムウェア被害によるシステム障害をめぐって、約42万5,000件の顧客情報(会員約42万1,000件、商品予約・売掛登録の計約4,000件)が閲覧された可能性があると発表した。

 ほか、過去約10年の取引先約4,500件および取引先雇用の派遣社員約3,800件、過去約20年の従業員約8,500件および扶養家族約 6,700件についても同様に閲覧された可能性がある。すべて合わせると約44万9,000件に上る。

 トキハによると、提携先のクレジットカード会社から不正利用に関する情報は受けていない。3月末以降にトキハインダストリーで生じていたPOS(販売時点情報管理)システムや発注システムの不具合は6月に解消し、全店舗でポイントの付与やクレジットカード決済などが可能となっている。バックオフィスなどほかのシステム障害についても復旧作業を進めている。

【茅野雅弘】

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