【地価調査2025福岡・早良区】七隈線3駅が区内上位

 早良区で2ケタ増となった基準地は13で、地下鉄七隈線・野芥駅、賀茂駅、次郎丸駅にそれぞれ近い「次郎丸1-3-21」(12.2%増)、「野芥1-13-25」(12.7%増)、「賀茂4-37-12」(12.7%増)、「次郎丸3-10-28」(12.0%増)の上昇が目立った。今回の上昇で地価はいずれも20万円/m2を超えた。

 早良区で最も上昇率が高かったのは、国道202号沿いの「荒江2-12-1」(15.2%増)。低層に店舗が入居する8階建の賃貸マンションで、周辺はスーパーマーケットや飲食店、賃貸マンションなどが集積する。

次郎丸1-3-21周辺、野芥1-13-25周辺、荒江2-12-1周辺

 2位は「飯倉4-337-1(地番)」(13.6%増)で、地下鉄・西新駅から野芥駅までつながる早良街道沿いの店舗跡地。周辺は店舗や賃貸マンションなどが建ち並ぶ。こちらも12年以降は上昇が続いており、地価は12年比で2倍近い26万8,000円/m2となった。

 3位は「西新3-2-3」(12.8%増)。地下鉄・西新駅から徒歩1分、明治通り沿いの6階建の店舗ビルで、20年に基準地となって以降は大幅な上昇を続けており、わずか5年で地価は1.7倍以上に上昇して132万円/m2となった。

賀茂4-37-12周辺、室見1-2-5周辺

 4位は同率で前述の「野芥1-13-25」および「賀茂4-37-12」。6位に「室見1-2-5」(12.6%増)と続く。「室見1-2-5」は地下鉄・室見駅から徒歩3分、明治通り沿いの5階建の賃貸マンションで低層部にはテナントが入る。12年以降は上昇が続いており、地価は11年比で2.6倍の77万1,000円/m2となった。

【永上隼人】

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