中国企業がクラブW杯の冠スポンサーに
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中国インターネット通販大手の「阿里巴巴(アリババ)」グループが12月9日、国際サッカー連盟(FIFA)クラブワールドカップの冠スポンサー契約を締結すると発表した。1999年創業のアリババは、電子商取引サイト「淘宝網(タオバオ)」、検索サイト、電子マネーサービスなどを運営。インターネットが加速している中国企業で急成長を遂げている企業だ。創業者の馬雲(マーユン)氏は、ソフトバンクの孫正義氏と交流があり、ソフトバンクの取締役も務めている。
中国企業が世界のトップレベルの大会の冠スポンサーになるのは初めてのことだ。スポンサー契約は、アリババの傘下で、インターネット自動車事業を展開するアリババEオート社と行われた。契約に伴い、クラブワールドカップの名称は、「アリババEオート・カップ」となることが濃厚だという。
アリババの張大鐘CEOは記者会見で、「中国の企業が、長い伝統を誇る日本の自動車企業に代わり、世界トップレベルのサッカーカップの冠スポンサーになったことは大きなことだ。中国インターネット企業の地位が、世界市場で向上していることを意味している」と、これまでの冠スポンサー・日本の「トヨタ」を強く意識したコメントを残した。アリババグループは、ボクシング業界とも提携を結ぶなど、スポーツ市場への進出に積極的だ。
また、アリババは、12月11日には、香港の英字新聞「サウスチャイナ・モーニングポスト」を発行するSCMPグループのメディア事業を買収しており、スポーツのスポンサー提携とメディア買収で、世界市場に一気に仕掛ける戦略を見せている。【杉本 尚丈】
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