いよいよ本格化するパルコ&新天町再開発

 福岡市の再開発プロジェクト「天神ビッグバン」。容積率緩和などのインセンティブが受けられる天神ビッグバンボーナス(以下、天神BBB)の竣工期限が2026年末に迫り、間もなく天神ビッグバンの第1フェーズが終わろうとしているが、複数街区にまたがる段階的および連鎖的な建て替え計画については、天神BBBの適用期限を個別に判断するとされており、これから始まっていく後半戦は、プロジェクト規模がこれまでよりさらに大型化していくと見られる。

福岡パルコ本館
福岡パルコ本館

    その天神ビッグバン後半戦のなかで、目玉と目されているのが、パルコや新天町などを一体的に再開発していく「(仮)天神二丁目南ブロック駅前東西街区プロジェクト」だ。

福岡パルコ新館
福岡パルコ新館

    同プロジェクトは、新天町商店街やパルコ、西鉄福岡駅ビルなどにまたがる約2.2haにおいて、パルコ本館・三井住友銀行、パルコ新館、新天町ビル、西鉄福岡駅ビル、新天町商店街の5つのビル・商店街を一体的に再開発していくもの。事業主は新天町商店街商業協同組合および(株)新天町商店街公社、(株)パルコ、西日本鉄道(株)、(株)三井住友銀行の5者で、同プロジェクトでは、中央部を南北に貫くメルヘン通りを挟むかたちで、西街区共同ビルと東街区共同ビルの2棟の先進的なビルを建てる計画となっている。

 まず、現在の新天町商店街を建て替えるかたちの西街区では「新天町の歴史を継承した未来に向けた商店街」の実現を行うとしており、店舗や事務所、文化・情報発信などを主要用途としている。現在の新天町の趣きを継承していくかたちで、天神エリアと大名エリアをつなぐ新たな商店街も設置される計画で、新天町のシンボルともいえる時計台もかたちを変えて継承される予定だ。

新天町
新天町

    一方で、パルコ本館とパルコ新館、西鉄福岡駅ビル、新天町ビルの4棟を建て替えるかたちの東街区では「新たな文化芸術機能」の導入を行うとしており、店舗や事務所、文化・情報発信のほか、ホテルなどを主要用途としている。商業施設やハイグレードホテル、オフィスのほか、ライブハウスやミュージアムなども検討されているという。

 さらに東西の街区の中央部を南北に貫くメルヘン通りの地下には、明治通りからきらめき通りまでつながる約190mの新たな地下通路も整備される計画。26年度には設計に着手していく予定で、再開発ビルの開業は2030年代を目指している。

【坂田憲治】

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