【衆院選こぼれ話】地域のお世話への熱心さが評価された比例復活

 8日に投開票が行われた衆院選は、福岡県内11選挙区のうち、9区を除く10選挙区で自民党が勝利した。全国的に注目を集めたのが、田川市や行橋市などの福岡11区であった。

 今回も激戦が予想され、選挙戦において東京から取材に訪れたり、選挙予想を掲載したりするメディアが複数あった。衆院選直前、上京していたが交流のある在京メディアの記者から「11区の状況を教えてもらえますか」という相談もあった。

 そういうこともあり、前回選(2024年10月)で、元総務相・国家公安委員長を務めた自民・武田良太氏を破った日本維新の会前職の村上智信氏の陣営を取材した。

 午後8時前に行橋市の事務所に到着すると、NHKや民放各局、新聞社の記者やカメラマンが大勢集まっていた。民放各局は午後8時すぎに武田氏の当確を出していたが、NHKは11区のみ、なかなか当確を出さず、村上氏もじっと待機していた。比例復活となったが、選挙区での敗北はテレビカメラなどが並ぶなかであり、針のむしろの思いでいたのではないだろうか。

 11区は福岡県内で唯一、維新が議席をもっていた。地元住民の話によると、田川地域などにおいて、村上氏は地域の要望や困りごとの相談に乗っていたという。

 一方で、筑豊に取材拠点を置くメディアの記者は「村上氏を応援していた首長が離れていった」とも語っていたが、インフラ整備などは、やはり自民党のパイプのほうが太いからであろう。だが逆にいえば、しがらみが薄い村上氏への期待も大きかったといえる。

 激しい選挙戦であったが、村上氏が流した汗を評価する人たちに応える政治を期待したい。

【近藤将勝】

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