二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(32)~対照的な4Rと2Rの運営の在り方

世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。

ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏

北九州市の先行事例

 2回にわたりライオンズクラブ国際協会「337-A地区」4R(リジョン)が4月7日に開催する「ライオンズさくらフェスタ2026」を紹介したが、同地区では先行事例が存在する。2025年10月12日、13日の両日、市役所に隣接する勝山公園で「ライオンズフェスタ」が開催された。

 ライオンズクラブ国際協会「337-A地区」とともに北九州市が共催し、福岡県や北九州市教育委員会が後援したライオンズクラブの活動を広く一般市民に紹介するイベントで、ライオンズクラブの会員だけでなく多くの市民が参加した。

 こうした取り組みを「福岡市でもできないか」と、4Rのリジョンチェアパーソンを務める酒井友紀氏をはじめとする4Rの会員が企画したのが、今回の「さくらフェスタ」である。

 イベントを開催するにあたり、ライオンズクラブの会員が経営する企業を中心に、銀行やホテルなど、さまざまな事業所に開催の趣旨を理解してもらい、1千数百万円が集まったという。初開催でこれだけの協賛が集まることは大きい。「より良いものにしよう」と関係者の意欲も湧いてきただろう。

 そして、一部で一方的に決めたのではなく、「リジョン会を開催し合同事業にしました」(酒井氏)、「決議を取ったら反対はなかった」(同)とのことで、民主的な手続きがとられている。イベントに限った話ではないが、集会や会を開催するにあたっては、運営に携わる人々の熱量をどれだけ高められるかが成功のカギになる。「自分には相談がなかった」などという不満があると、モチベーションが下がってしまう。

議論打ち切りへの反発

 ライオンズクラブの組織運営という点で4Rの在り方と対照的なのが、二場氏の2R内のゾーン編成や、ローテーションを無視した役員選出である。

 以前ご紹介したように、2R(リジョン)から6Rが分離独立した背景の1つに、ゾーン再編成に関する二場氏らのやり方への反発があった。2018年3月、2リジョンのライオンズクラブ会長名で日本の国際理事を通じてライオンズクラブ国際協会に抗議申立書が送られた。

 同年9月19日に16年度のガバナー・田中孝文氏を議長として、申し立てを行ったクラブと、当時のガバナーである向井健次氏、および二場氏との紛争の調停手続きが行われた。

 このとき、申し立てを行ったクラブ会長は「専権事項であったとしても、クラブの意見を求めたり、説明したりする機会が必要ではなかったか」と反論している。この指摘は非常に重要で、説明も意見聴取もなく決定事項だと強引に押し切ろうとすれば、当然反発を招く。

 田中氏は両者の議論を聞いたうえで、二場氏に苦言を呈している。紛争手続きがとられたのも、説明会で反対意見が出たが、途中で議論が打ち切られたことなどへの不信感があった。最終的に二場氏は「そこはまずかったと認識している」と釈明せざるを得なくなった。

 しかし、その後もこうした姿勢を改めることなく、国際理事の推薦を受けるにあたって、元ガバナー有志が連名した推薦書を代議員に送付するなど露骨な政治工作を行っている。元ガバナーの中村巧氏は「二場氏は勉強熱心」と評価しつつ「強引なやり方では信頼を得られない」とも語った。

 なお「337-A地区」年次大会は、4月11日(土)・12日(日)にJ:COM北九州芸術劇場で開催される。年次大会の委員長を務めるのは田中氏だ。どのような議論や発言が展開されるのか、注目している。

(つづく)

【近藤将勝】

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