Lib Work、3Dプリンター住宅で海外展開 V3D Asiaと資本業務提携、低価格化も加速
(株)Lib Work
(株)Lib Workは9月25日、建設用3Dプリンターを開発するV3D Asia(株)(東京都千代田区)との資本業務提携を発表した。3Dプリンター住宅の海外展開と低価格化を進め、事業拡大につなげる。Lib WorkのV3D Asiaに対する議決権所有割合は約10%で、連結対象とはしない。
Lib Work取締役経営企画室長・難家嘉之氏は、「今回の提携には大きく2つの目的があります。1つは海外進出、もう1つは3Dプリンター住宅の低価格化です。世界では低価格住宅へのニーズが高く、これまで富裕層向けが中心だった3Dプリンター住宅も、大幅なコストダウンを意識して共同開発を進めます。今回の提携は、その実現に向けた決意表明でもあります」と話す。
東南アジアで住宅供給体制を構築
V3D Asiaは、建設用3Dプリンターや添加剤・材料の開発、3Dプリンティングによる建築・土木構造物の施工などを手がける。ブルネイでは政府案件として礼拝施設などを施工し、2025年12月から一般利用が始まったほか、インドネシア・バタム島やマレーシアでも住宅開発を進めている。
今回の提携では、V3D Asiaが持つ東南アジアでの施工実績やネットワークを活用し、インドネシアとマレーシアを中心に実証やモデルハウス建設を推進。現地調達可能な材料を使った住宅供給モデルの確立を進めるほか、日本でも3Dプリンター住宅の実証・事業化で協力する。両社の技術と住宅設計の知見を組み合わせ、新製品も共同開発する。
低価格化で普及拡大へ
もう1つの柱が、3Dプリンター住宅の低価格化だ。V3D Asiaは材料、装置、施工、現場運用を一体で開発・提供。現地調達可能なモルタルなどに独自の添加剤を組み合わせ、専用材料の長距離輸送への依存を抑えることで、調達・輸送コストを削減する。
Lib Workは、この技術に自社の設計、施工、品質管理、住宅販売の知見を組み合わせ、品質を確保しながら建設総コストの削減を目指す。3Dプリンター住宅の普及には、技術の実用化に加え、購入しやすい価格の実現が不可欠とみている。
Lib Workは8月21日公表の中期経営計画「LIB EARTH SHOT 2029」で、3Dプリンター建設事業とHousing OS事業を成長の2本柱に位置づけた。29年6月期に海外売上高比率3%以上、3Dプリンター建設の総コスト(㎡単価)40%削減を目指しており、今回の提携で達成を加速させる。
将来は材料・装置・施工データを標準化し、フランチャイズやロイヤリティ収入モデルの構築も視野に入れる。27年6月期の業績への影響は軽微とするが、海外展開と価格競争力の強化を進め、3Dプリンター住宅事業を新たな収益の柱へ育てる考えだ。
【内山義之】
<COMPANY INFORMATION>
(株)Lib Work
代 表:瀬口力
所在地:熊本県山鹿市鍋田178-1
設 立:1997年8月
資本金:13億2,150万円
URL:https://www.libwork.co.jp
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