福岡県がみやま市に建設中の「ワンヘルスセンター」関連工事、県議から「競争原理が働いているのか」と追及受ける

 7日開催された福岡県議会決算特別委員会で、県はみやま市に建設中の「ワンヘルスセンター」について、県発注の工事の一般競争入札は11件で、このうち1者のみの応札が9件で、6件の落札率が99.9%であったことを明らかにした。新政会の中村香月県議の質問に対する答弁。

中村香月福岡県議会議員
中村香月福岡県議会議員

    福岡県は予定価格をあらかじめ公表しているが、1者のみの応札が多いのは資材高騰や技術者不足で入札辞退が相次いだためとしている。

 ワンヘルスセンターは、人と動物の健康、そして環境の健全性を一体的に守る「ワンヘルス」を推進するため、福岡県がみやま市に整備している全国初の拠点施設で、感染症の調査研究などを行う保健環境研究所や動物保健衛生所を移転整備する。2025年11月に起工式が行われ、27年度中の供用開始を目指して工事が進められている。

 県によると保健環境研究所の新築工事は予定価格が59億2,998万円で、応札したのは前田建設工業などのJV(共同企業体)のみで、落札額は99.9%の59億2,900万円であった。

 中村氏は「応札者が1者であればほかの事業者と価格を競うことなく落札できることになるが、競争原理は働いているのか」と問うたが、所管する県建築都市部の担当者は「参加者は他社の入札状況を知りえないため競争性は確保されていると考えている」などと答弁した。

 「ワンヘルスセンター」は総事業費が220億円を超えるが、ワンヘルス事業そのものが県民から疑念を抱かれており、福岡県行政改革審議会(行革審)でも事業の必要性や妥当性について検証が行われている。

【近藤将勝】

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