立憲福岡県連常任幹事会 県議会改革を強調したが「県議不在」の会見で疑われる本気度
立憲民主党福岡県連(鬼木誠代表)は、福岡市博多区の県連事務所で10日午後、常任幹事会を開催した。
常任幹事会には、本部から森本真治選対委員長が出席。県連代表の鬼木誠参議院議員をはじめ、代表代行の古賀之士参議院議員、幹事長の原中誠志福岡県議(2区総支部)、政策審議委員長(兼ジェンダー平等推進本部長)の井上麻衣福岡市議、常任幹事の勝見美代福岡市議(3区総支部)、亀崎大介県議(4区総支部)、豊福るみ子県議(8区総支部)、元副議長の岩元一儀県議(9区総支部)らが出席した。
(左が鬼木県連代表・中央は森本選対委員長)
同党では、中道改革連合の結成に伴い、所属していた衆議院議員が離党して中道に移ったため、地方議員が各地の総支部長代行を務める状態が続いている。
立憲は自民に「巻き込まれた」と強調
会議冒頭は報道機関に公開されたが、森本氏は衆院選で自身を支援しなかった首長の自治体の道路予算を「大幅にカットした」とする簗和生農林水産相の発言(簗氏は後に撤回・謝罪)を批判し「大臣の資質はなく予算委員会で説明を求めていく」と述べたうえで、来春の統一地方選を念頭に「一番のメインである」とした福岡県議会問題について「立憲民主党福岡県連の皆さんが先頭に立って、議会改革を通じて県民の皆さんの信頼、政治の信頼回復の先頭に立っていただかなければならない」と強調した。
非公開の会合は約1時間以上行われ、午後3時過ぎから、ぶら下がり取材ではなく、会見形式で記者団の取材に応じた。会見には森本氏、鬼木県連代表のほか、幹事長代理の田中崇史福岡市議が出席したのみで、原中氏や豊福氏ら県議全員が不参加であった。
各社の関心事は、来月に迫った福岡市長選への対応とともに、県議会問題にあり、質問も県議選への対応に集中した。ところが県議不在のため立憲側の回答も、金銭授受の有無を申告する書類など手続き論に終始し、「政治の信頼回復の先頭に」(森本氏)の本気度が早くも疑われるありさまだった。
記者からの「県議会改革の先頭に立つというが、立憲の県議からパワハラや金銭授受疑惑の告発などがある」「本来、県議も同席すべきではなかったか」との問いに対し、鬼木代表は「県議からの聞き取りに基づいて県連としての問題意識などは集約しているが、新たな付加事項があり、常任幹事会のなかでは口頭での概要報告に留め、その後の状況を踏まえて改めて取りまとめを行うこととしている」と回答。
「悪しき慣習、慣行に巻き込まれたわが会派や県連としての問題意識、改革の方向性を示すのか議論していく」と、あくまで立憲および民主会派は自民党に巻き込まれたとの立場を強調した。
福岡市長選は自主投票
会見では、県議選で候補者を公認・推薦する条件として、正副議長ポストなどの役職をめぐる金銭授受の禁止などを盛り込んだ誓約書への署名を求めることとした。党本部が誓約書を作成し、すでに公認・推薦が決定した現職と新人も対象となるという。
「虚偽申告があった場合は?」との質問も行われたが、森本氏は「仮の話はなかなか答えづらい」としつつ「重大な背信行為であり、当然公認はできないし、選挙が終わった後発覚した場合、議員辞職を求めることになる」と述べた。
11月15日投開票の福岡市長選については、候補者の擁立や推薦を行わず自主投票とすることを決めた。県連は、近く会見を開いて立候補表明を行う予定の稲富修二氏(前衆議院議員)などからの推薦依頼や支援要請は現時点で行われていないことを明らかにした。
立憲福岡県連は、来月県連大会を予定している。党本部から田名部匡代幹事長(参議院議員)が出席する予定だが、自党の問題に蓋をした今回のような会見や、マスコミ報道を非難する県議がいる(9月の常任幹事会)ようでは県議会改革などできるはずがなく、信頼回復は程遠いと言わざるを得ない。
報道各社も、昨日(10月10日)の常任幹事会の事実関係を報じたのみで、野党としての役割を果たしているのかを追及する姿勢は見られなかったのが残念であった。
【近藤将勝】









