糸島から発信する『新しい住まいの在り方』
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(株)へいせい 代表取締役 西原 幸作
お客さまとともに生み出す幸せな暮らし
その時代における「本物を創る」。掲げられたこのスローガンを、顧客とのつながりのなかで、見事に達成し続ける企業が糸島にある。(株)へいせいだ。2017年8月には創業70周年を迎える同社。研鑽された技術、積み重ねてきた実績とその成果は、地元糸島を含め広く福岡への『快適な住まい』の提供といったかたちで還元されている。とくに同社が提供する「へいせい木の家」は、日本古来の木造建築の良さ(木の迫力・温もり・耐久性)に徹底的にこだわり抜いた内装デザインといった商品力と、同社社員による顧客への「住まいを建てた後の生活」までを見据えた親身なアドバイス(近隣環境の調査等)といった人間力とが相乗効果を生み、多くの顧客から喜ばれている。
そんな同社の舵を取る代表取締役の西原幸作氏は、次のように語る。「良い会社を目指し、ここ数年人材育成に注力しております。経済の要としてよく『人・物・金』が挙げられますが、物を生み出すのも、お金を使うのも結局は人です。だからこそ、すべての根幹となる人の育成が最も大切になってきます。挨拶がきちんとできて、社員同士が和気あいあいとしている。お客さまに対して感謝の気持ちを持つことができ、息の長い関係を築いていける。そういった人材を育める会社が良い会社であり、強い会社へと成長していけるのだと考えております」。
西原代表のこの気持ちは、社員1人ひとりにもきちんと伝わっている。だからこそ生まれたのが「炭の家」だ。「お客さまからサンルームやテラスルームの工事のご依頼をいただくなかで、花粉や黄砂、PM2.5から『家族を守りたい』といった声が多く寄せられました。何とか力になれないだろうかと頭を悩ませるなかで、着目したのが炭の持つ換気能力でした」(本田隆部長)。顧客の声に真摯に耳を傾け、意見として心に留めておくのではなく、きっちりと実行に移し対応する。その結果生まれる、新しい住まいのかたち。この炭を用いた換気システムは現在、特許工法にもなっており、同社の強みにもなっている。同社が年に1度開催している「お客様感謝祭(地引き網や木工教室等を実施)」からは、「へいせいブランド」を支えているのが社員、そして顧客なのだという気持ちが伝わってくる。
時代にコミットする最適な住空間を
商品力と人間力に加えて、顧客との良好な関係までを兼ね備える同社の未来は明るい。西原代表にこれからの同社の在り方を尋ねると、こう答えてくれた。
「これからも糸島市、西区を見据えて活動していきたいと考えております。そうすると見えてくるのが、高齢化の進む糸島と、九大伊都キャンパスの誕生によって若者たちが増えている西区の現状です。この2つの状況を上手く活用できないかと考えております。たとえば老人ホームへ移ることによって住む人が居なくなった一軒家を、学生向けのシェアハウスとして弊社の方でリノベーションし、オーナーさまへ提案する。内装はあえて手を加えず、エンドユーザーとなる学生さんたちの若い発想力に任せる。そうすれば家を空けることになる高齢者の方も資産運用の面で安心できますし、自分で好きなようにアレンジを加えられる住まいとして、学生さんたちにも喜ばれると思います」。住環境の提案者から、人と人を住まいを通じて結ぶ橋わたし役へ。「住宅の最終的な使命は『健康で幸せな生活』の提案なのです」と語る西原代表と、その想いを共有する社員たちによって架けられる『橋』は、これからも福岡のまちにさまざまな『住まい方』をもたらしてくれるに違いない。
※記事内容は2015年8月31日時点のもの
<COMPANY INFORMATION>
(株)へいせい
代 表:西原 幸作
所在地:福岡県糸島市前原西5-1-31
設 立:1970年1月
資本金:1億円
TEL:092-324-1111
URL:http://www.heisei-g.co.jp<プロフィール>
西原 幸作(にしはら こうさく)
1948年9月生まれ。71年4月、(株)へいせいへ入社後、73年8月、取締役に就任。92年10月に代表取締役に就任(現任)。関連キーワード
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