喜ばれる仕事を着実に仕上げ、感謝を循環させる
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松山建設(株) 代表取締役 松山 孝義
災害対策で果たせる役割
松山建設(株)は1956年9月、現代表取締役である松山孝義氏の父、松山譲氏によって起こされた「小松組」がその始まりとなる。地元『京築』北九州で1つひとつ実績を重ね、62年11月に松山建設工業に名を変える。そして71年10月には法人化を果たし、現在は北九州、そして福岡両都市に拠点を置き、「お客さま」「地域の皆さま」への感謝を念頭に、快適な都市空間整備に尽力している。
その仕事ぶりは、日本郵便(株)から年間継続指名をもらい、福岡県下の郵便局施設整備を任されるほどのレベルの高さを誇る。また、堅実な仕事ぶりのなかにも「第24回福岡県美しいまちづくり建築賞 大賞」を受賞した「築城町火葬場」等、モダン建築に求められる都市との景観調和、機能美の充実に対するニーズにも応えることができる『センス』をも兼ね備えている。そんな地元建設界の実力派とも呼べる同社の舵を取り仕切る松山代表に、現在の福岡県全体に元気があるのかないのか聞くと、次のように答えてくれた。「元気はあると思います。災害対策を含めて、県も予算をしっかり組んでおられますので」。3.11以降、災害対策への関心が高まっているからこそ、安全・安心の都市空間の実現に、土木・建築業が果たせる役割というのは大きい。もちろん役割をただ果たすだけではなく、身を置く地域社会にどれだけ公共事業の成果を還元させられるのかという使命も忘れてはならない。松山代表はその部分を強調する。また、災害対策という命に直結する案件だからこそ、松山代表はこうも語ってくれた。「たとえば室見川なんかも、ここ数年頻発しているゲリラ豪雨のことなどを考えると、河川の氾濫が起きてしまうのではないかと心配になります。そうなる前に、何らかの手を打つことが必要でしょうね」。
ただ見積もりや設計図をもらって、その通りに仕事をこなすのではなく、提案営業を自分たち側から打っていく必要性を説く松山代表。その言葉からは、『安全保障の担い手』としての土木・建設業の勃興を強く感じる。『喜ばれる』ことが大切
自らが持てる力で福岡に貢献し、磐石と言っていい地盤を築き上げた松山代表。今後の新たなターゲットを尋ねてみると、次のように答えてくれた。「最近では売電問題のことも持ち上がり、どういう状況になっていくかわかりませんが、現在、太陽光パネルの基礎工事から組立てまでの仕事に注力しております。既契約分もありますので、新規分野として、そちらの対応をしっかりとやっていきたいと思います」。
太陽光発電含め、再生可能エネルギーの充実は、次世代の安心・安全な生活までも視野に入れた大切な事業だ。そういった環境対策分野へ力を入れるということは、松山代表が掲げる「喜業人(喜びをつくり出す存在)」としての姿勢とも合致する。
もちろん、人が集まらない、育たないといった人材不足の問題や、この問題に端を発する土木・建築業者の減少等、業界一丸となって解決していかなければならない問題もある。一般入札が企業の提案する技術レベルを厳しくチェックし採点する『総合評価型』である現状を考えれば、なおさら悠長に構えてはいられない。松山代表は一昔前の業界を振り返り、「皆勢いのある、おもしろい人柄の方ばかりでしたね」と語る。
同社がさまざまな特徴を持つ建築物を手がけるように、人材もまた『とにかく』育てればいいのではなく、その人の『カラー』を見極め、長い目で見ていく必要がある。福岡の現在(いま)を前向きな姿勢で捉える松山代表ならば、これらの暗い問題にも活路を見出してくれるはずだ。
※記事内容は2015年8月31日時点のもの
<COMPANY INFORMATION>
松山建設(株)
代 表:松山 孝義
所在地:福岡市中央区高砂2-24-23
設 立:1971年10月
資本金:4,000万円
TEL:092-533-0001
URL:http://www.matsuyama-k.co.jp/<プロフィール>
松山 孝義(まつやま たかよし)
1962年、福岡県椎田町(現・築上町)に生まれる。明治大学法学部卒業後、コンピューター関連の企業にてシステムエンジニアとして活躍。95年に松山建設(株)入社。2000年、代表取締役社長に就任。関連キーワード
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