2024年12月27日( 金 )

博多大丸の社長が語る会社成長のカギ

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

kouenkai 2月25日、福岡商工会議所小売事業部会主催の部会講演会が開催され、会場となったアクロス福岡7階・大会議場には200名近くの聴講者が詰めかけた。今回は(株)博多大丸代表取締役社長の柚木和代氏が講師を務め、百貨店という多様な職種・社員が働く現場で培われた多数の人を束ねるポイントや、多様な人材を活かして会社の成長に繋げるマネジメント手法などについて語った。

 柚木社長は京都精華大学美術学部を卒業後、1983年に(株)大丸に入社。紳士用品売り場や宣伝部配属の後、フランス研修生に選ばれ渡仏。その後パリ駐在員として海外勤務を経験した。帰国後、梅田店営業企画スタッフ、婦人雑貨子供服部長を務め、2004年に大丸芦屋店の店長となった。それを皮切りに札幌店、神戸店などで店長を歴任。各店舗で売上を飛躍的に伸ばし、昨年5月に大丸グループ初の女性社長に就任した。

 今回の講演のテーマは「会社成長のカギ!ダイバーシティ・マネジメント」。ダイバーシティとは、価値観、生き方、考え方、性格など個々の違いを受け入れ認め活用していくこと。柚木社長は講演のなかで、新人時代の上司とのエピソードや、フランスでの多彩な国籍の人々との交流した話を交えながら、「人材を選ぶ際に、出身校や学歴、性別、年齢などではなく、ポテンシャルや能力を持っているかどうかで選ぶことが大切」と、自身の考え方について述べた。

 柚木社長は、ダイバーシティ・マネジメントを実施する前に、自社の今後あるべき姿を明確にしたうえでの人材登用が基本になると説く。また「社員に学ぶチャンスを与えて、引出しを増やしてもらいたい」と語り、最後に、「企業は生き物だと思う。私も福岡でいろいろな引出しを増やしていき、皆さんと共に福岡を盛り上げていきたい」と講演を締めくくった。

【川元 浩明】

 

関連記事