ミャンマー慰霊の旅を通して平和を考える(後)
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(株)小笠原の社会貢献の本質を見る
ミャンマー、大戦当時はビルマの激戦で戦没した英霊に祈りを捧げる慰霊の旅と同時に、小笠原平吾氏の夫人百代さんと(株)小笠原の重松会長は、レインドウ村とメイクティーラ、ニャンカシーの小学校へそれぞれ文房具用品および目薬などの医薬品を贈呈している。
これらの贈呈は、平吾氏が慰霊の旅を始めてから今日まで続けられ、今後も変わりはない。なお、平吾氏は1997年にこれら小学校の校舎の新築費用を、有志と一緒に贈っている。平吾氏がビルマ戦線時に、13発の銃弾を浴びて瀕死の状態から奇跡的に一命を取り留め日本に帰国した。各小学校への贈呈は、その当時、ビルマの現地の人々から食糧や水を提供されたことへの感謝の気持ちを伝える、恩返しの行動であった。その平吾氏の遺志を、今も引き継いでいるのだ。ミャンマーの方々に話で、「発展の途上にあって、インフラ整備のソフトやハードの提供もさることながら、教育への援助は何よりも嬉しいことです」とその貢献度は高い。その裏返しは、まだ充実した教育環境には至っていない現実もある。平吾氏の遺志を引き継ぎミャンマー慰霊の旅と小学校への教育援助を行う、平吾氏の夫人の百代さんと同社の重松会長。そして共に旅するご遺族の方々。この旅を通じて、「二度と戦争をしてはならぬ。平和の大切さを次世代に伝えていく」という想いはこれからも不変である。さらに「激戦の中で殉じたわが国の英霊に対して心より敬意を持ち、永世に平和であるために一人ひとりが祈りを捧げる。そして世の中や地域、誰かのために役に立つことを自身で出来るなかで行っていくこと」を発しているのである。そこには、自己の利益や満足感などはない。見た目のパフォーマンスもない。人として自然な心情としての“平和の心”の本質が見えてくる。
これからも本当の”平和の心”とは何かを伝えていくことこそが、生かされているこの世の人間の使命である。今後もこのミャンマー慰霊の旅は、続けられるのである。
(了)
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