2024年11月22日( 金 )

社会貢献で住みよい社会へ

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(株)高太 代表取締役社長 高尾 平八郎

文化・芸術の応援は支援ではなく享受である

 九州地区は文化芸術に寛容と言われ、福岡を中心とした北部九州もその風土を昔から担っているとも聞かれる。同地域は九州の玄関口でもあり、才能ある九州の文化芸術人を輩出してきた。とくに音楽や芸能に関しては、国内でも各分野の有名人が多いことで有名である。しかも九州各地に拠点を据えながら活動するアーティストも多く、独自の活動を行っており、コアなファンを持っていることも多い。(株)高太は佐賀市に本社を構え、鋼材2次製品、鋼材リースなどの販売を手がける地場企業。その代表取締役社長である高尾平八郎氏も、地場のアーティストを長きにわたり応援している1人である。

 高尾代表は、佐賀に拠点を置いて音楽活動を行うアーティストを長年支援してきた。なぜ文化芸術活動の支援の取り組みに積極的に取り組んでいるのかを高尾代表に聞くと、「こういった芸術活動を行っていく人たちは、秀でた才能と感性を持っています。しかし独自で運営していくのは一握りでしょう。そのためにも周りの人々が見守りながら育てていくことが大切だと思っています」。

 それだけではないようだ。経営者には常に何がしかの判断が求められており、心のよりどころとするものを必要とする人もいる。「私の場合、歌詞や絵画など自身に取り込みながら、経営への活力にしています。なので、我々は与えているのではない。逆にさまざまなものをもらっていると感じています。だから、福岡に限らず、九州で頑張っている文化芸術に携わる人々を、伝統として応援できればなお良い」と、高尾代表は長年応援してきた理由を語った。

インフラ整備と雇用創出で社会に貢献する

 高尾代表が独立前から佐賀地区に営業してきたこともあり、今では同社は取引先からの高い信用と実績を積み上げている。現在では、10億円を超える売上高を毎期計上。2015年7月期での売上高は15億円を見込む。これは公共工事関連事業が好調に推移し、同社への受注につながったことが大きいとしている。「今後は、耐震工事や橋梁の整備など、メンテナンス関連の事業が多くなってくるはず。これからもインフラ整備によって社会に貢献していきます」と、事業スタイルにブレがない。今後はガードレール設置事業などの公共工事へ入札参加するなど、事業の幅を広げる様子だ。

 事業の拡大を行うには、社員の雇用が不可欠である。そのため新年度から社員を4名採用した。「雇用創出も会社の大きな責任で、社会貢献の一環ではないでしょうか」と高尾代表。生活態度もつつしみ、社会に貢献すれば、誰かが見ているので善意は必ず自分に返ってくる。見返りは求めてはいけないとの持論を持っている。その高尾代表は、神崎市内の城原川河川敷で、草の刈り取りを月に2〜3回行っている。子どもたちが安全に遊べる環境づくりをボランティアで整備しているのだ。高尾代表はこれからも社会に貢献していくために、精一杯体を動かし、汗を流すことだろう。

※記事内容は2015年8月31日時点のもの

<COMPANY INFORMATION>
(株)高太
代 表:高尾 平八郎
所在地:佐賀県川副町南里1489-1
設 立:1991年3月
資本金:1,000万円
TEL:0952-45-9080

<プロフィール>
takao高尾 平八郎(たかお へいはちろう)
1945年9月8日生まれ。大分県出身、大分県日田高等学校卒業後、飯田産業勤務。91年2月、同社設立代表取締役社長に就任。

 

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