ポップカルチャーで人もまちも元気に!
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(株)あるあるCity 執行役員館長 田嶋 啓
ポップカルチャーの集積地に
1901年、当時の八幡村で近代日本のシンボル「八幡製鉄所」に火が入りました。以後、重工業の工業地帯として実績を積み上げていきましたが、エネルギー革命や地政学的な理由などにより、代名詞であった鉄鋼生産も徐々に国内他地域或いはアジア各国へと分散していきました。その動きと呼応するかのように、北九州市の人口は79年の106万人をピークに減少し続け、今では95万となっています。私たちあるあるCityは、この北九州に新しい魅力を付け加えたいと思い、活動しています。
北九州市は工業のまちとしてのイメージが非常に強いのですが、それだけではありません。実は有名な漫画家を数多く輩出しているまちでもあります。SFの大家、松本零士氏をはじめ、シティハンターで名を馳せた北条司氏など、本当に多くの漫画家にゆかりがあります。私たちアパマンショップグループはご縁ある北九州市の活性に微力でもお役に立ちたいと考えていました。そんな折、北九州市に「漫画ミュージアム」設立構想があることを知り、その応援をさせていただこうと名乗りを上げることにいたしました。小倉駅北口の旧ラフォーレ原宿の建物管理をアパマンショップが行っていましたので、その運用案として、漫画ミュージアムを含めた一大ポップカルチャー集積施設をつくろうと企画したものが「あるあるCity」です。
製造業は人の暮らしを豊かに便利にしてくれます。それと同じくらい大切なことは、文化だと思います。働く場所、食べる物、住むところがあっても、それだけで人間は満足し得ません。心の安らぎや、ゆとり、ドキドキなど、目には見えない刺激や潤いといった感情のエッセンスが、生きていくうえでの満足を高めてくれるのです。目には見えないですが、人に大きな影響を与えるもの、その1つが文化にあると思います。
漫画を含めた「ポップカルチャー」というコンテンツを全国トップクラスに集積し、日本が誇るクールジャパンを世界に向けて発信する拠点、それが「あるあるCity」の目指す姿です。これだけ高密度に漫画、アニメ関連店舗を集積しているビルは全国的に見てもまれなことですが、私たちはさらにパワーアップさせたいと考え、着々と布石を進行させています。「あるあるCity」という名前は、いつでも何かがあるある、というコンセプトを表しています。常に何かを発信していく、これはテナント各店舗さまとも共有している価値観です。発見する喜びや楽しさを存分に味わっていただける施設にしたい、と私たちは考えています。そのために、人気の高いタレントや声優、地域のアイドルを呼んでイベントを日常的に開催しています。土日だけでなく、平日もいつも何かワクワクすることをやっている、それが「あるあるCity」なのです。
昨年12月には「北九州ポップカルチャーフェスティバル」を北九州市と共同で開催させていただきました。この大イベントには17万人の来客があり、潜在的ニーズが立証されたと言えます。北九州市のモノづくりが、世界に誇る産業であることは間違いありません。そこに文化、それもクールジャパンのポップカルチャーを色づけることで地域の活性化と多様性につながれば、人が増え、若者が増え、より良い魅力的なまちにすることができると思います。
いつも楽しい何かがあるある、そんな北九州市にしていくためのお役に立ちたいと、私たちは切に願っております。(談)※記事内容は2015年8月31日時点のもの
<COMPANY INFORMATION>
(株)あるあるCity
代 表:川森 敬史
所在地:北九州市小倉北区浅野2-14-5
設 立:2013年1月
TEL:093-512-9566
URL:http://aruaruCity.com/<プロフィール>
田嶋 啓(たじま けい)
1965年、福岡市生まれ。温泉開発による地域活性や破綻国民宿舎の再生事業等を手がけ、2013年アパマンショップ入社。経営企画部長を経て、同年10月「あるあるCity」館長就任。法人名
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