カインズ新宮店が3月3日オープン、記者会見で土屋社長が語った「カインズらしさ」
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(株)カインズ
首都圏を中心にホームセンター「カインズ」を200店舗以上展開する(株)カインズ(本社:埼玉県本庄市、土屋裕雅社長)は2日午後、福岡市内で記者会見し、九州1号店の「福岡新宮店」を3月3日(木)にオープンすることを発表した。ホームセンター業界大手の九州初出店ということもあり、会場にはテレビ局、新聞社などの地元メディアが集まり、関心の高さが伺えた。
薄暗いシルエットから自社のプライベートブランドの折畳自転車「SLIKE」に乗って登場してきたのは同社の土屋社長。会見は、社長自らが今回の出店および今後についてプレゼンするという形を取った。まるでアップル社のスティーブ・ジョブズを彷彿とさせる記者会見の演出は、垢抜けていた。九州初出店の地を新宮町に選んだ理由について土屋社長は、「(新宮町は)人口が伸び、若い層も増えている。福岡中央部からの集客も見込め将来有望なマーケットであること」と語った。なお、IKEA新宮店の第二駐車場跡地に出店することについては、「(出店地にIKEAを含め)いくつかの店が集積している。(IKEAとの)競合というよりも相乗効果を生むことが期待でき、デメリットよりもメリットの方が大きいと考えている」とした。新宮店は店舗面積約1万300平方メートル、531台収容の駐車場を用意。約7万品目を揃える。なお、新宮店の初年度売上目標は約30億円を見込んでいる。
カインズはユニクロ、ギャップ、ザラなどと同じSPA企業で、企画から製造、販売に至るまでを同社が一括して行う。全体の4割を自社企画商品で構成することを最大の特徴とする。600万人のカインズカード会員の情報を細かく分析し、次の商品開発に繋げるという手法。「価格のラインを守って価値創造」「暮らしを豊かにする」「不便さを解消する」をテーマにモノづくりを行っている。
土屋社長は同社の花の球根セットを一例にあげた。球根が土に埋め込まれた状態で売られており、それをそのままプラント(鉢植え)に移し替えれば、だれでも簡単に花の栽培にチャレンジできる商品だ。ガーデニングへの敷居を低くすることで、誰もが気軽に取り組めるようにしているという。また、最新のデジタル機器やレーザーなどを使用し、自分でオリジナル製品に加工できる「カインズ工房」やペットの子犬を色々な角度から見られる「コンパニオン・アニマルコーナー」、緑に囲まれた中でインテリアを見ながらコーヒーを楽しむ「カフェ&ガーデンコーナー」などを設けることで、既存のホームセンターとの違いを強調する。
土屋社長は「周辺の競争は激しいが、競合店のない地域はない。カインズらしさを出せば勝ち残れる」と抱負を表明。「九州での次の出店は未定だが、全国でも優先地域の1つ」と多店舗化に意欲を示した。
【矢野 寛之】
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