2024年11月21日( 木 )

清原和博氏の逮捕、プロ野球界で囁かれる薬物の闇

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輝かしい実績も・・・

yakubutu_img 警視庁は2月2日、覚せい剤取締法違反の疑いで、清原和博容疑者を逮捕した。プロ野球界で数々の伝説を作り、輝かしい経歴を誇る清原容疑者だが、引退後の活動においては、タレント的な立ち位置でのメディアへの登場がほとんど。その実績を鑑みると恵まれたものとは言い難い。

 清原容疑者と同時期にプロ野球界で活躍した選手の多くは、各球団での監督やコーチ、スカウト・編成などのフロント、解説者などとして野球に携わっている。その代表格は、PL学園時代に『KKコンビ』の愛称で、清原容疑者とともに甲子園で大活躍した桑田真澄氏だ。桑田氏は、解説者やアマチュア野球の指導者として野球界発展のために尽くしている。

 清原容疑者の実績と知名度であったなら、そのチャンスは、十分あったのではないだろうか。決してタレント活動を否定するものではないが、清原容疑者には、現役時代に培った“財産”を後進に伝えて、日本野球界の発展に寄与して貰いたかった。もし、野球界での仕事が中心であったなら、今回の問題は起こらなかったかもしれないと思うと、つくづく残念である。

名球会で溌剌プレイ

 あるスポーツジャーナリストは、「1月11日に福岡市のヤフオクドームで行われた名球会のイベントに、清原さんも参加されておりました。当日、清原さんにインタビューを行いましたが、終始明るい笑顔で、かつ落ち着いた応対をされておりました。とても顔色も良かったですよ。名球会の試合にも出場し、はつらつとしたプレイを披露されていました。清原さんはこれまで色々な“噂”がありましたが、これから活躍されると期待していましたが、まさか覚せい剤とは、まったく想像していませんでした。ショックですね」と語る。その時の映像は、清原容疑者の逮捕を伝える報道で流されている。たしかにはつらつとした笑顔だ。覚せい剤を連想させる様子ではない。

 清原容疑者だけでなく、プロ野球界における薬物問題は、以前から関係者の間で話題になっていたという。「覚せい剤ではありませんが、興奮剤など、グレーゾーンの薬物を使用している選手が存在することは耳にします。個人成績で、“ある時期に急な上昇があり、その後、急落する選手は、その可能性がある”と言われています」(前出のスポーツジャーナリスト)

 プロ野球界における輝かしい実績を、自ら汚してしまった清原容疑者。かつての“ヒーロー”が起こした今回の事件は、プロ野球界のイメージにも悪影響をおよぼすだろう。違法な薬物の使用は、いかなる理由があっても許されるものではない。もう二度と、プロ野球界で起きないことを切に願う。

【河原 清明】

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