2024年12月22日( 日 )

先代の経営哲学を継承しながら新たなチャレンジで第二創業期をつくる(前)

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三共電気(株)

売上高100億円とする目標設定、全社一丸となって進む

sankyo 三共電気(株)は、1975年5月に出口守氏(現会長)が創業した「三共電気商会」がルーツであり、76年5月に有限会社として設立された電材卸売商社。86年に株式会社に改組した。創業から40年を経て、取り扱う電材製品は4万種類以上、取引メーカーは業界大手の企業を含む100社以上、営業先は800社に上り、独立系電材卸売商社として福岡県内トップクラスの地位を確立。電気資材の品ぞろえが豊富であることに加えて、顧客第一主義を徹底。社内では思う存分働ける環境づくりを通して、「プロにも一流・二流・三流。目指せ、超一流」を合言葉に、全員が超一流のプロ集団を目指し、日々研鑽に努めている。福岡県下で同業他社の競合がひしめくなか、『実直、誠実、丁寧、迅速』を理念に顧客第一主義を徹底的に体現し、顧客の厚い信頼を得て着実に実績を伸ばし続けている。

 創業以来、同社の代表として牽引してきた出口守氏の後任として、2013年7月に代表取締役社長に就任したのが現代表の木原和英氏。木原代表は入社以来、営業畑を歩み、これまでに取締役営業部長、常務を歴任してきた。木原代表の就任後も、同社の売上高は順調に推移。直近3期は、48億円(13年5月期)、59億円(14年5月期)、63億円(15年5月期)と躍進させている。

 「おかげさまで、業績は順調に上昇しております。同社創業より出口会長がつくってこられた営業網をベースに、新たなお客さまとの関係づくり、そして省エネ関連の太陽光やLEDといった機材が約10%前後の割合で売上高を形成しております。全般的な景気の好況さと時流によることも要因で、好調さを維持しております」(木原代表)。

 一方で、今のままでは進化が停滞するとして、木原代表は社内の体制の強化に着手。総務のセクションを新たに設け、同社の取引行のOBを招聘するなどして、内部体制のマネジメントの強化を行った。また営業面でも、もともとは同社の仕入先で勤務していた人材が縁あって入社。営業面での強化に取り組んでいる。

 「これまで順調に業績をつくることができておりますが、それだけでは今後は厳しくなります。たとえば、14年9月の九州電力の自然エネルギーの買取保留によって、太陽光関連の事業は不透明になりました。LEDも、今や蛍光灯の価格と変わらないのが現状です。今一度自分の足元を見つめ直して、全社の体制をより強化していきます」(木原代表)と、現状に甘んじることなく、より進化することにチャレンジしている。

 具体的には、これからの5カ年で売上高100億円の目標を掲げている。「私が社長に就任して以来、売上高も順調に推移していると同時に人材も増加しております。現在は、75名の体制です。直近で売上高60億円という大台に乗せることができました。全社員の日々の努力の積み上げの賜物です。今後、チームワークをより重視し高めていくことが、求められます」(木原代表)と、100億円の売上高に向けての準備を進めている。

 そのチームワークをより高める取り組みの1つとして、各営業所単位(南、東、筑豊、朝倉)での展示会の開催を考えている。各営業所内で企画をし、自らが運営するという試みである。週末の金・土曜日にそれぞれの地域で、特性を活かして開催する。また、別に女性社員だけのチームを編成して、展示会を開催することも計画されている。まさに全社一丸となっての前進である。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:木原 和英
所在地:福岡市西区福重1-14-25
設 立:1976年6月
資本金:7,200万円
TEL:092-883-8588
URL:http://www.sdkk.jp

<プロフィール>
kihara_pr木原 和英
1968年2月生まれ、福岡市出身。87年に三共電気(株)に入社。その後、2000年4月に南営業所所長兼営業本部長、03年5月に取締役営業部長、10年7月に取締役常務を経て、13年7月に代表取締役に就任。趣味はゴルフ。

 
(後)

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