2024年12月22日( 日 )

企業姿勢がブランドをかたちづくる(前)

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泰平建設(株)

確かなものづくりが信頼を生む

サンライフ浅生パークサイド<

サンライフ浅生パークサイド

 1969年創業の(株)タイヘイのグループ会社として創立された泰平建設(株)。以来、戸建住宅やマンションの分譲開発、賃貸ビル・マンションの運営を通じて、人々が快適に過ごせる住まいづくりを担ってきた。
 とくに77年から参入したマンション事業は、「サンライフ」シリーズが高い評価を受けて、すでに160棟、1万1,000戸の供給実績を誇るブランドに成長。同社を地元・北九州では名実ともにトップクラスのマンションメーカーに押し上げた。

 94年には人口増加が進む福岡にも進出し、新ブランド「サングレート」シリーズを発売。こちらもすでに39棟、1,029戸を供給済みで、マンション事業には大きなポテンシャルを感じている。
 現在、マンションは北九州と福岡を合わせて年間で約350戸ほどを供給するが、福岡地区では後発ながらほぼ完売する人気ぶりというから、改めて同社の確かなものづくりが信頼を生んでいる証拠と言えるだろう。

 「常設の自社ギャラリー(博多区・小倉北区)に所有しています。進化が著しい住宅設備機器や省エネ、エコ設備などを実際に見ていただき、お客さまの目線に沿った提案をするためです。『見た目が良ければ良い』ではない確かさ、安心感をご自身の目で確かめてもらっています」と、伊藤俊樹社長はマンション事業の注力点を語る。

 ようやくそこを打ったとはいえ、建設費の高騰でマンションメーカーやデベロッパーのなかには、設計を外部委託してコストダウンを計るところもある。しかし、同社は安心・快適な住まいづくりを首尾一貫させるため、カギを握る設計も設計事務所と一体になって進めている。
 不況時にも決して無理をしない堅実経営のうえに、同社の揺るぎないブランド、信用力がかたちづくられている。

購入者の生活に対応した間取り変更を受け付け

 生活者のライフステージ、スタイルによってマンションに求められるニーズも多様化してきている。
 例えば、仕事のキャリアを重ねる独身女性も多くなり、マンションの購入に躊躇はないが、本物を見抜く目を持っているお客さまが増えている。ファミリーは子どもの性格や成長を想定して間取りや機能を選択するし、老後の生活のためにバリアフリー、ユニバーサルデザインを重視するお客さまもいる。

 そのため、設計、仕様については柔軟に対応しなければならない。そこで同社では17年6月完成予定の「サインライフ浅生パークサイド」では、全戸角部屋というプランニング、ワンランク上の充実した設備に加え、「間取り変更」も受け付けている。また、福岡では中央区平尾山荘通りに全17戸、全戸角部屋、メゾネットタイプ2戸、ルーフバルコニー付きを計画、近日着工予定だ。

 間取り変更はライフスタイルの洋式化に沿って、基本プランに設定されている和室を洋室に変えることができ、畳が持つアロマテラピー効果で和室が見直されていることから、そのまま残すことも可能だ。

 また、キャリアウーマンにとって書斎があれば、仕事を持ち帰った時に自宅をSOHOとして活用できるし、最初から収納を充実させておけば家具などを買い足す手間も省けてくる。間取りの変更は、住む人それぞれが納得できるマンションライフの提供なのである。

 「最近ではお客さまのご要望もずいぶん変わってきました。例えば、室内の色や照明に至るまでご自分のライフワークに合わせはっきりしたポリシーを持っていらっしゃいます。マンション事業者としては、建設して販売すればいいのではなく、お客さまのニーズの変化にもついていかなければならないと感じています」(伊藤社長)。

 同社ではマンションギャラリーを活用し、購入希望者の変更ニーズ、資金面の相談にきめ細かく対応している。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:伊藤 俊樹
所在地:北九州市小倉北区片野4-20-3 泰平ビル3F
設 立:1969年5月
資本金:5,900万円
TEL:093-931-6626
URL:http://www.web-taihei.co.jp

<プロフィール>
伊藤 俊樹
1947年12月、北九州市小倉南区生まれ。70年、泰平建設(株)に入社。80年、代表取締役に就任。趣味はゴルフ、釣り。

 
(後)

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