2024年11月21日( 木 )

次世代に継がれる徹底的な顧客・現場主義(前)

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林田事務所

地域ナンバーワンの税理士事務所

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林田事務所 林田 俊一 所長

 34年にわたって筑豊地方・飯塚エリアを中心とした福岡県内をはじめ、全国・海外の顧問先まで税理士業務、節税アドバイス、社会保険労務士業務、企業法務、経営指導、IT活用サポートなど、総合ビジネス支援サービスを手がけてきた林田事務所。主軸の税理士業務では、税務顧問、決算・確定申告サポート、記帳代行サービス、相続税対策、事業承継対策など、幅広い税務サポートを行っているほか、2012年11月には中小企業に対してより専門的な支援を行うことを目的に、経営革新支援機関の第一号認定を受けた。

 所長を務める林田俊一氏は、飯塚倫理法人会の会長や穂波ライオンズクラブ会長という公職を歴任。さらに、16年4月3日には福岡国際会議場(福岡市)で開催された「穂波ライオンズクラブ第62回地区年次大会」の代議員大会にて、次期役員の信任投票が行われ、第二副地区ガバナー(注1)として承認を得た。

 税理士業務だけでなく、社会活動の要職を歴任するなど地域の底上げに尽力してきた林田所長は、「国内でじっとしていてはいけません。日本から外を見つめるのではなく、外から日本、そして飯塚を見つめる必要があります。我々の中心顧客である中小企業が海外進出するとき、いつでもアドバイスできるよう情報収集とパイプの構築をしておきたいのです」と、これまで徹底した顧客・現場主義に基づき、アメリカや台湾、カンボジアなど海外各国への視察も精力的に行ってきた。

 日常業務にも公職にも、すべてが「生まれ育った飯塚の地に元気を取り戻す」という林田所長の想いが貫徹されている。「私の代はもうすぐ終わり、次の世代に変わっていきます。そのときに、若い人たちに何が残せるのかということを常に考えています」と話す林田所長は、次世代に向けた準備を進めている。

次のステップは税理士法人化

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林田 俊貴 税理士

 「技術革新はどんどん進んでいます。会計処理業務のあり方も大きく変わっていくでしょう。世の中が変化するなかで、我々の役割も大きく変わっていきます。これからは会計処理だけでなく、会計を中心としたコンサルティング能力が必要です。資金繰りから収支のライン、必要な集客数およびその方法を一緒に考え、経営のヒントを与えられる存在になりたいですね」。

 自身の役割についてこう話すのは、林田俊一氏の子息で15年2月に福岡市博多区で税理士事務所を開業した林田俊貴氏だ。飯塚市出身の同氏は、嘉穂高等学校、東京経済大学を卒業後、飯塚市や大牟田市での税理士事務所勤務を経て税理士登録。開業後は、福岡都市圏を中心に活動している。

 開業後、すでに顧問先にはTKC財務会計システム(注2)導入などの支援を行ってきた。顧問契約の主な内容は、経理システムの構築およびチェック、事業に関するアドバイス、月に一度の訪問による業績把握と財務に関するアドバイスを行う。記帳代行に頼らない経理システムの導入に強い意欲をみせ、「安定した資金繰り」と「自社管理による強い財務体質」構築のサポートで顧問先の拡大を続けている。資金繰りとは、一定期間の資金の動きを「把握」ないし「予測」することだ。一般的には適当な区分ごとに収支を算出し、それぞれを加減することにより最終的な収支を算出する。売上見込み、原価試算、採用、経費などの事業計画や「どこから」「いくら」「どんな条件で」資金調達するか、助成金や補助金の活用など資金繰りにはさまざまな要素や制度が関わってくる。

(つづく)

<COMPANY INFORMATION>
代 表:林田 俊一
所在地:福岡県飯塚市椋本509-5
設 立:1982年6月
TEL:0120-742-733
URL:http://www.new-concept.co.jp

<プロフィール>
hayasida_pr林田 俊一
1950年、福岡県生まれ。64年嘉穂高校、73年国士舘大学を卒業。82年に林田税理士事務所を開業した。穂波ライオンズクラブ第二副地区ガバナー、飯塚倫理法人会会長などの要職も務める。著書に『黒字をつくる社長 赤字をつくる社長―うちの会社は大丈夫か』『赤字を黒字にした社長―500社を持つ顧問が明かす、成功の7法則』(ともに2001年、祥伝社刊)など。

 
(後)

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