2024年11月05日( 火 )

【2017衆院選・福岡2区】「出遅れを巻き返す!」自民・鬼木誠氏の第一声

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

接戦の危機感示す

自民党・鬼木 誠 氏

 過去2回の衆院選で対立候補と激戦を演じてきた自民党・前職の鬼木誠氏(44)。10日の公示日は、警固公園で出陣式を行った後、中央区天神で第一声。「出遅れた選挙戦、ここから巻き返す」と支持者の前で誓った。

 自民党が福岡県11選挙区ですべて勝利した2014年12月の衆院選。安部政権への支持の高さから、自民一強の楽勝ムードが漂うなか、福岡2区は接戦となった。鬼木氏が迫る民主(当時)・稲富修二氏に得票率9.1ポイントの差をつけて再選した。12年12月に行われ、鬼木氏が初当選した前々回の衆院選で15.4ポイントあった差は縮まってきている。鬼木陣営の危機感は強い。

 第一声のなかで鬼木氏は、約5年間の実績を強調。環境大臣政務官として、福岡に深刻な影響をおよぼしているPM2.5の問題に取り組み、日本の技術と経験を生かし、中国の公害対策に協力するよう中国政府と直接交渉を行ったことについて語った。「派手な仕事ではないかもしれないが、誠心誠意、福岡市民の健康と安全を守る、子どもたちの未来をつくる、その想いで取り組んできた。一事が万事、私の取り組みは、国民の生命・財産・暮らしを守り、これまで私たちを育んでくれた世代に恩返しをしていく」(鬼木氏)。今年8月の内閣改造においては、自民党厚生労働部会の部会長代理に就任。2025年に迎える超々高齢社会を前に、信頼できる社会保障制度の構築が必要とし、「今の日本の政治に一刻の停滞も許されない。経済も防衛も社会保障も、今すぐ取りかかり、対応しなければいけない問題がたくさんある」と訴えた。

【山下 康太】

▼関連リンク
・稲富修二氏(希望の党)
・松尾律子氏(共産党)

 

関連キーワード

関連記事