中央化学は春の商談会を予定通り開催
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食品容器メーカーの中央化学(株)(本社:埼玉県鴻巣市、水野和也社長)は4月19日(火)、福岡市博多区の福岡ファッションビルで、春の商談会を実施している。熊本で発生した地震の影響で一時開催が危ぶまれたが、予定通り開催された。会場には九州北部のスーパー関係者などが続々と来場している。
今回のテーマは「トータルコーディネーション~ためしてGOOD!~」。精肉、鮮魚などの生鮮食品用のトレーのほか、惣菜は寿司、弁当、丼・麺などのカテゴリー別に分け、12種類の提案が行われている。
今回注目されるのは同社のロングライフへの取り組みと新技術だ。ロングライフでは「ガス置換包装」により肉や魚などの生鮮食品の鮮度保持期間が長くなる。また、冷凍食品需要が高まるなか、冷凍対応の容器開発は当然のことながら、輸送中の落下による破損事故を防ぐための強い容器も紹介されている。その他、オーブンでも利用できる容器といった様々な新技術が紹介されている。いずれも高齢化社会に対応したもの。
今回の開催について、同社の水野和也社長は、「今回の熊本の大地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。(今回の地震を受けて)どうしようかと正直迷いましたが、自粛する事で業界全体が小さくなってはいけないと思い、開催させて頂きました」と語った。
同社は熊本県内にも数多くの得意先(スーパー)を持ち、今回の震災により営業休止を余儀なくされているが、早期の営業再開に向けて動いている。そのようななか、同社は福岡県久留米市と鹿児島市に倉庫を新たに借り、近距離輸送体制を整えた。被災地復興に向けた取り組みも行われている。
「我が社は容器屋ですので、今、被災地の炊き出しなどでお役に立てて頂くために、容器の支援物資を熊本担当の社員が各自治体に申し入れして回っております。そのようななかご来場される方々には新しい容器情報を得て頂くほか、お客様同士の情報交換の場としてご活用頂ければ」と語った。春の商談会は入場無料。明日20日(水)午後4時まで行われている。
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