新電力への切り替え 自由化スタートの4月伸び鈍る
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5月10日、電力の契約変更業務を支援する「電力広域的運営推進機関」が契約切替件数を発表した。4月末までに全国で約82万件が大手電力会社から新電力事業者へ切り替えた。これは対象となる6,260万件のうち約1.3%にあたる。3月の契約変更申込が約51万件、4月は約31万件となっており、自由化スタートの4月に伸びが鈍っていることがわかる。
自由化スタートとなる4月に、切り替え件数が伸び悩んだのはなぜか。福岡県内で活動している新電力事業者は、「いくつか要因は考えられます。3月に多かったのは、自由化の良さを知った顧客からの事前申込が多かったこと。ガス会社などが既存客をターゲットに事前申込みの営業したためだと考えられます。自由化スタートした4月に伸び悩んでいるのは、一般家庭が多数ある電力事業者のなかから選びきれていないこと。また新電力事業者が、一般家庭への営業を非効率的であると考えているため、積極的に営業していないこともあるでしょう」と分析する。
【東城 洋平】
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