下関ゴルフ倶楽部～波乱の定時総会を再現（４）

　このたびデータ・マックスの特別取材班は、２時間半を超える総会を録音し、それを文字に起こした資料を入手した。この資料をもとに、下関ゴルフ倶楽部の経営陣と経営の刷新を求める「下関ゴルフ倶楽部を愛する会」とで繰り広げられる、生々しい攻防を取り上げていく。

住世話人「（省略）あなたは、議決権行使書は２週間前に発送という法律があるのをご存じですか」
福田理事長「いや知りません」
住世話人「それは法律違反ではないのですか」
福田理事長「法律論の話ではない」
※３ページ冒頭より引用。

　一般社団法人は、総会の２週間前「中14日」に招集通知と議決権行使書を送付する必要がある。下関ゴルフ倶楽部の場合、総会が３月23日(水)であり、３月８日(火)が発送期限。３月７日に招集通知は発送されており問題はない。しかし議決権行使書は３月14日に別送されており、住世話人の指摘の方が正しいようだ。

　福田理事長は山口FG（東証上場）の社長であり、株式公開企業は一般法人同様に、「中14日」が適用される。にもかかわらず福田理事長の、「知らない」「法律論の話ではない」を含め、後に続く一連の発言は、いささか無理があるように思える。はたして、読者の皆さんは、どのようにお感じになるのだろうか。

　文中または資料に登場する主要人物は以下の通り。

■「下関ゴルフ倶楽部」側の発言者
福田＝福田浩一理事長（山口ＦＧ社長兼山口銀行頭取）
前田＝前田昌宏支配人（山口銀行より出向中）
秋本＝秋本和正（前支配人）・現在サブマネージャー（山口銀行ＯＢ）

■「下関ゴルフ倶楽部を愛する会」及び一般会員の発言者
住＝住興信世話人
藤井＝藤井章郎氏（（株）栄伸社長）・会の有力支援者
大井・中川・勝山=愛する会支援会員

（つづく）
【データ・マックス　特別取材班】

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