省エネ照明化に使える「エネ合補助金」
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水銀ランプの製造、輸出入が2020年以降禁止される。水銀ランプは数気圧の高圧水銀蒸気中のアーク放電から放射する光を利用したランプで、高圧水銀ランプとも呼ばれる。広場や公園、道路、工場、公共施設などの屋外や建物の高い屋内の天井の照明によく利用されている。体育館などの高いところに設置してあり、スイッチを入れてから明るくなるまでに時間がかかる照明といったイメージがある。
2013年1月、ジュネーブで開催された水銀に関する法的拘束力のある協定書に関する政府間交渉委員会第5回会合(INC5)で、水銀汚染防止に向けた国際的な水銀規制に関する新条約が制定された。これを受けて(一社)日本電球工業会では会員の製造・販売するランプに関しては、すでに自主的な水銀量削減の取り組みを行ない、規制値以下としている。加えて2020 年以降は基本的に、ランプの製造、輸出入を禁止する。
となると、これから水銀ランプの利用が徐々に減っていくことは明白である。そうなると工場や施設に水銀ランプの設備を有する会社はいずれ、対策を講じなければならない。
あるエネルギー関連のコンサル会社では、「エネルギー使用合理化等事業者支援補助金」(通称:エネ合補助金)の活用を推奨している。事業所や工場などにある水銀ランプからLED照明などの省エネ照明に取り換える際、この補助金が利用できるが、あまり知られていないという。省エネと環境保全の観点からも、姿を消しつつある水銀ランプから、省エネ照明への移行を検討してみてはいかがだろうか。
【道山 憲一】
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