舛添要一氏は潔く東京都知事を辞任せよ!
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進退ここに極まれり。舛添要一氏は潔く東京都知事の職を辞すべきである。5月13日の記者会見で自身の政治資金流用疑惑について「説明責任を果たした」と胸を張ったが、その後も不明瞭な内容の支出がメディアによって暴露され続けている。東京を世界一の街にしたい。その心意気はまことに結構なことであるが、既に多くの都民の心は離れてしまった。信頼を得られないリーダーの選択はただ一つ。辞任である。
舛添氏の収支報告書で際立って異様なのが「グローバルネットワーク研究会」(以下、グロ研、2014年7月31日解散)である。資料代とする支出が2012年で38件162万3,533円、13年は41件143万3,991円となっている。支出先は個人か、もしくは古美術商ばかりだ。氏は記者会見で、美術品は外遊先への手土産として購入したものと説明している。それにしてはあまりにも額が大きすぎないか。収支報告書では台湾のホテルに宿泊した記録が一件見つかったぐらいで、自身の政治資金を使って海外渡航をした記録は全くと言っていいほど見当たらない。都知事に就任してから設立された資金管理団体の泰山会の記録には資料代が記載されていなかった。都知事になってたびたび派手な外遊をしていたことが報じられているのに、その土産はどこで購入したのか。グロ研以前には新党改革比例区第四支部が氏の政治資金を管理していたが、そこの記載にも資料代は見当たらない。グロ研だけが突出している。グロ研は13年分までが衆院議員、14年から都知事の資金管理団体となっている。しかし、14年の記載に資料代はない。しかもグロ研の政治資金はもともと新党改革第四支部に政党交付金として支給されたものが原資であり、同第四支部の解散時にグロ研へ寄付の形で移された。つまり、氏は税金を元手に美術品を買い漁ったということになる。
福岡市のニュースサイト「HUNTER」がたびたび報じているように、新党改革比例区第四支部、グロ研、泰山会のいずれも舛添氏の夫人が代表を務める(株)舛添政治経済研究所に事務所家賃を支払っている。3つの団体の住所は舛添政治経済研究所と同じ東京都世田谷区代田。ここは舛添氏の自宅住所である。つまり舛添氏は自分で自分に家賃を支払っているということだ。しかも同第四支部は解散直前の14年1月22日に舛添政治経済研究所へハウスクリーニング代として28万1,500円を支出している。政治資金で自宅を掃除したということか。事務所を引き払ったからという言い訳は通用しない。同じ住所に事務所を置いていたグロ研は解散直前にハウスクリーニングを行った記録が見つからないからだ。
政治資金収支報告書だけを見ても、舛添氏は公私の区別がつかない"守銭奴"と評価せざるを得ない実態が浮かび上がる。実際、身内だったはずの自民党からも批判の声が上がっており、舛添氏辞任は待ったなしの状況だ。6月1日辞任と参院選とのダブル知事選、さらには次の知事候補として元大阪市長の橋下徹氏の名前が囁かれている。舛添氏は5月20日の定例記者会見で疑惑について答えると表明している。その場が辞職会見になるか。氏の潔い決断を望む。
舛添氏の事務所費に関する「HUNTER」の記事は以下の通り。
・政治を食い物 舛添東京都知事“家賃ビジネス”の実態
・税金食い物 ― 舛添東京都知事の政治ビジネス
・舛添東京都知事の政治団体 知事夫人代表の会社に家賃支払い【平古場 豪】
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