TSI、福岡の化粧品専門店を子会社化

　アパレル事業を展開する（株）TSIホールディングス（本社：東京都港区、齋藤匡司社長）はこのほど、化粧品販売業のLaline JAPAN（株）（本社：福岡市中央区、レヴィ・トニー社長）を6月1日付で子会社化すると発表した。

　子会社化するLaline JAPAN（株）は、イスラエルにあるLaline社の日本法人として2010年7月に設立。死海のミネラルやシードオイルを原料としたオーガニック・自然派化粧品を中心に石鹸、香水、衣料品などを自社店舗「Laline」を通じて全国の大型小売店など20店舗で展開しており、福岡ではキャナルシティ、ソラリアステージ、アミュプラザ（小倉）のほか、最近では今年４月21日にオープンした博多マルイに出店している。直近の業績を見ると、2015年６月期の売上高が前年比36％増の10億8,700万円となっている。

　同社は子会社化した理由について、「コスメティック市場でオーガニック・自然派化粧品が今後も成長が期待でき、天候や景気に左右されにくい市場であることで、自社のポートフォリオの安定化に資する」と説明。「Laline事業のブランド力や価格競争力に対する有力デベロッパーからの評価が高いことから、自社の店舗開発力を活用することで成長を加速できること、ハワイにある子会社の買収やアジア各国の優先交渉権を生かした海外展開も有望であると判断した」としている。

　同社の直近の業績は、2016年2月期の売上高が1,672億1,100万円（同7.5％減）、経常利益が10億6,100万円（同14.8％増）、経常利益が25億9,200万円（同1.3％減）、当期利益が13億9,100万円（39.4％減）としている。