2024年11月27日( 水 )

日本の主権者の利益を追求する政治の実現を

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。今回は、安倍政治の本質について触れたうえで、我々日本の主権者は安倍政治を排除して、日本の主権者の利益を追求する政治を実現しなければならないとした、6月12日付の記事を紹介する。

 選挙に向けて、5月24日に世界友愛フォーラム勉強会で話をさせていただいた動画映像を、東アジア共同体研究所がYOU TUBEで公開くださっている。「安倍政治の本質とブレイクスルーの方策」ご高覧賜れればありがたい。

 安倍政治の本質とは何か。一言で言えば、米国への隷従である。

 安倍首相の祖父にあたる岸信介氏は戦犯容疑者であったがGHQによって釈放された。そして、公職追放を解かれ、首相の地位に上り詰めた。その政治活動を全面的に支援したのが米国である。米国の指令に従って行動することと引き換えに助命されたと考えるのが適正であろう。
 そして、岸信介氏は助命を受ける大義名分として「このみいくさの正しさを来世までも語り残さむ」とした。「魂を売った」ことの大義名分として「敗北の否認」という精神状況を残したと理解できる。
 この心情をそのまま引き継いでいるのが安倍晋三氏であると理解できる。

 安倍政権が実行している政策内容は、ことごとく米国の指令に沿っている。
 「特定秘密保護法」「集団的自衛権行使」「TPP推進」「辺野古米軍基地建設推進」「原発稼働」「規制撤廃・弱肉強食推進」などの施策は、米国が第3次アーミテージ・ナイレポートや、ヘリテージ財団のブルース・クリングナー論文などで提案されている施策そのものである。
 すべてを米国に依存し、すべてを米国の指令に従っている。これが安倍政治の本質である。

 安倍首相は2012年の総選挙の際、「日本を取り戻す」と発言したが、その主語は、「米国が」ということだったのだと理解できる。しかし、これらの施策のすべてが、米国の利益にはなっても、日本の主権者の利益にはなっていない。日本の主権者の利益を損ない、米国の利益だけを追求する。
 これが安倍政治の本質であり、私たち日本の主権者は安倍政治を排除して、日本の主権者の利益を追求する政治を実現しなければならない。

 その重要な第一歩になるのが7月10日の参院選だ。参政権を放棄することなく、投票に行き、私たちの力で日本政治を変えてゆかねばならない。

※続きは6月12日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第1458号「TPPは参院選の最重要争点の一つだ」で。


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・植草一秀の『知られざる真実』

 

 

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