福岡市が東部市場売却に向け公募を開始
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福岡市は7月1日、東部市場跡地(東区下原4丁目)の活用に関する事業提案の公募を始めた。応募は8月31日まで。9月から審査と応募者へのヒアリングが行われ、10月中旬以降に事業予定者を決定。早ければ年内にも跡地は売却される。
旧東部市場は千代市場、香椎市場を移転統合し、1982年に開場。福岡市東部地域の青果物流の拠点となっていたが、青果市場への一極集中化や施設の狭隘化と老朽化が進んだため、今年2月に青果・西部市場と合わせて東区のアイランドシティに統合移転され、3月末で閉場していた。
公募対象面積は約2.2ヘクタールで全体を一括売却。最低土地単価は1m2あたり5万4,900円で、約2.2m2では12億1,000万円になる(契約が来年3月31日以降になった場合は再評価)。土地は現状のまま引き渡し、敷地内にある市場施設は事業予定者が解体する。
公募は土地価格と提案内容を評価対象とする総合評価プロポーザル方式で実施し、外部の有識者と市職員ら6人でつくる評価・選定委員会で審査。主な土地利用は住宅機能以外とし、床面積1万平方メートル以上の大規模集客施設や風俗営業などの施設は建設できない。7月以降に現地見学会を実施。事業予定者が決定した段階で仮契約を結び、12月市議会定例会での議決を経て本契約となる。
市農林水産局総務部政策企画課によると、青果・東部・西部の3市場跡地は市街地のなかにある数少ないまとまった敷地として、民間業者からの問い合わせが多く寄せられているという。青果市場跡地については、市住宅都市局が設置するまちづくり構想委員会で跡地活用の指針が検討され、2017年度中に構想が策定されることになっている。西部市場跡地についても売却の方向で、今年度中にスケジュールが発表される予定である。
【平古場 豪】
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