2024年11月27日( 水 )

参院選2016福岡選挙区 民進党・古賀之士氏がトップ当選

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憲法改正を急ぐよりも暮らしの底上げ

当選を祝う古賀氏陣営<

当選を祝う古賀氏陣営

 10日投開票が行われた参議院議員選挙(定数3)で67万392票を獲得し、トップで初当選を決めた民進党公認の新人・古賀之士氏(57)。参議院議員として国政に臨むにあたり、「憲法改正を急ぐよりも、県民、地域の暮らしの底上げが大切」などと決意を語った。

 「数十万の方が自分の名前を書いてくれるかと思うと、昨日の夜は眠れなかった」という古賀氏。当選確実の報道を受けて満面の笑みを浮かべていたが、すぐに「全国の情勢を見ると喜んでばかりもいられない」と表情を引き締めた。今回の選挙結果で、自民党、公明党、おおさか維新の会など、改憲に前向きな政党の議席数が非改選76と合わせて憲法改正の発議に必要な定数の3分の2を超えた。

古賀 之士 氏<

古賀 之士 氏

 アナウンサー時代に何度も政界進出への誘いがあったという古賀氏だが、決意を固めたのは昨年の夏。安保関連法の成立に際して抱いた危機感が背中を押したという。選挙戦では、「県民とともに進む古賀」「国民が消費に向かうような政治の手伝いが必要」などと国民の暮らしを重視する姿勢を強調。また、「アナウンサーの経験を生かし、政治との距離を縮めたい」と、国民の政治関心向上へ向けて意欲を語っている。

 福岡県民約67万人の支持を受け、反改憲勢力の議席を得た古賀氏。憲法改正について国民の議論がしっかりと行われるべく、これまでの経験を生かした、国政の現場からのわかりやすい情報発信に期待が寄せられている。

【山下 康太】

 

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